Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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華陽の誓い 創価の姉妹よ 使命の華と舞え

2009.6.3 随筆 人間世紀の光5(池田大作全集第139巻)

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9   朗らかに
    広布の太陽
      勝ちまくれ
    仏天護らむ
      貴女を見つめて
 カナダの女性作家モンゴメリーが描いた「赤毛のアン」も行動の青春を生きた。(以下、『アンの青春』掛川恭子訳、講談社、引用・参照)
 アンをはじめアボンリー村に暮らす青年たちは、地域をよくしようと、村の改善協会を立ち上げる。初仕事は、村の公会堂の塗り替え計画で、村人の協力を求めて、各家庭を訪ねることになった。まず、アンと親友のダイアナが向かったのは、村でも名うての「変わり者」たちが住む通りだった。
 ダイアナが「村じゅうで最悪の道よ」とこぼすと、アンは快活に言い切った。
 「だからえらんだのよ」
 苦手に挑んでこそ、新しい勝利が開かれるのだ。
 アンとダイアナは、一人また一人と、対話を重ねた。確かに、聞く耳をもたず、冷たい言葉を浴びせる人もいた。居留守を使って、顔も出さぬ人もいた。
 だが、思いがけず、気持ちよく、温かく応えてくれる人もいた。人は話してみなければわからない。アンの機転で、子どもが生まれて大喜びの家を訪ねると、気難しい主人が、進んで協力を申し出てくれた。
 噂や先入観にとらわれて、相手を決めつけてしまうことは愚かである。もちろん濁世であるゆえに、悪人は鋭く見破り、断じて近づけてはならない。
 夜も帰宅が決して遅くならぬよう、注意し合っていくことだ。聡明に、決して父母《ちちはは》に心配をかけず、健康で、絶対に無事故の日々であっていただきたい。
 ともあれ、嫌なことも嬉しいことも、すべて、たくましく前進の力としながら、青春の道を笑顔で歩み抜くことだ。語り通すことだ。
 善の拡大のために、勇気をもって動けば、必ず変化の風が起きる。誠実に語れば、必ず理解の輪が広がり、味方を拡大していける。
 そして、祈りに祈っての行動を、必ず諸天善神が護る。不退の人は必ず勝つ。
 今、毎日毎日、世界一の不滅の青春の物語を生み出しているのが、わが池田華陽会の乙女たちである。
10  華陽の青春勝利のスクラムは、社会の暗雲を破り、乱れゆく世紀に希望の光を贈り始めた。東京・八王子市の牧口記念庭園に植樹した「世界池田華陽会」の杏の木も、年々歳々、皆さんとともに天に向かって伸びていく。
 さあ、「華陽の誓い」を高らかに歌いながら、朗らかに賑やかに勝ち進もう!
 私も妻も、皆さんの晴れやかな笑顔を、最大の生きがいとして、祈り見つめている。結びに、大東京の女子部に贈った一首を、重ねて全世界の尊き華陽の友に贈りたい。
  勇敢な
    信心ありせば
      恐れなく
    この世 全てが
      仏土なるかな

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