Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

我らの誉れの母校 君たちよ 創立の生命を継承者たれ

2009.3.28 随筆 人間世紀の光5(池田大作全集第139巻)

前後
10  教育の結合は、国境を超え、時代を超える。
 今回、私が名誉博士の称号を拝受したデンマーク・南大学には、18・19世紀の大教育者グルントヴィ先生の教育理念が生き生きと脈打っている。
 このグルントヴィ先生の思想は、後継者たちによって、海を越えて全世界へ広がった。
 その生涯教育の理想を、アメリカで実践する学校(ハイランダー・フォーク・スクール)では、あの「人道の母」ローザ・パークスさんも学ばれた。
 世界史に輝く「バス・ボイコット運動」に立ち上がった年の夏、この学校に通われていたのである。
 パークスさんは、母校に心からの感謝を捧げておられる。「この学校で、私は自由のため、それも黒人のためだけでなく、すべての抑圧された人びとのために、仕事を続ける力を蓄えたのです」(Myles Herton, The long haul: an autobiography. Teachers College Press)
 母校の絆こそ、あらゆる差異を超え、人間を正義と平和へ高め、そして結び合ってくれるのだ。
 恩師・戸田先生の訓練を受けきった、師弟不二の「戸田大学」の卒業生として、私が世界から拝受した名誉学術称号は、光栄にも250を数える。
 最高の信頼を託してくださった一つ一つの大学が、私にとっては、かけがえのない生命の母校でもある。
 一生涯、いな永遠に、この母校の発展と隆昌を、祈り抜いていく決心である。
 とともに、私には、大学に行かずとも、胸を張って、わが創価学会という無上の民衆大学を「心の母校」とされる、健気な同志の方々がいる。その使命の同窓の友と、世界からの栄誉を分かち合わせていただきたいと、いつも妻と語り合っている。
11  昨春、アメリカ創価大学(SUA)の卒業生のグループ「創宝会」の友から、記念の冊子が届けられた。
 表紙に描かれたシンボルマークは、「鳳雛の羽とペン」という創価教育伝統の校章と、その後ろに「三角形」をあしらったものだ。
 この三角形は、創立者と大学と卒業生が三者一体となり、母校を建設する意義を込めたものだという。
 私と同じ心で、愛する後輩の道を切り開かんという″若き創立者″の心意気が、何より嬉しかった。
 今、創友会、短大白鳥会、鳳友会、香友会、蛍会、金星会、創栄会、創光会、創陽会、創誓会など、創価同窓の麗しきネットワークも、地球大に広がった。
 君と私の舞台は世界だ!
 創価の青年の躍進と拡大を胸に、私は、世界を結びゆくのだ。
 君たちよ、健康であれ!
 富士の如く、勝ち誇れ!
 君たちの勝利こそ、私の勝利である。
 青年の勝利こそ、創価の師弟の勝利なのだ。
  正義なる
    わが弟子なれば
      断固勝て
    万朶の桜の
      数のごとくに

1
10