Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

勝利の一年を共々に(下) 世界に「人間革命」の希望の光を

2009.1.7 随筆 人間世紀の光5(池田大作全集第139巻)

前後
4   風雪に
    断固負けるな
      君と富士
 詩歌にせよ、名画にせよ、写真にせよ、富士に迫った芸術は多い。
 そのなかで、浮世絵の傑作「富嶽三十六景」を残した大画家・葛飾北斎に、味わい深い逸話がある。
 若き日、北斎は、真剣に描いた絵を、自分の見ている前で、先輩格の画家・勝川春好に馬鹿にされ、引き裂かれて捨てられた。この時、北斎は怒りに震えながら誓った。
 「他日世界第一の画工となりて、この恥辱をすすがん」(飯島虚心『葛飾北斎伝』鈴木重三校注、岩波書店)
 ──必ず世界第一の画家となって、見返してみせると発奮したのである。
 そして、猛然と己の画業を磨いて磨いて、磨き抜いていった。
 後年、大成した北斎は、振り返ったという。
 「私の芸術が発達したのは、若き日に、侮辱を受けたお陰だ」(同前、参照)
 何であれ、人の何倍も悔しい思い、苦しい試練に耐えながら、戦い抜いてこそ、富士の如く屹立した人格ができる。烈風を受けるなかでこそ、何ものにも揺るがぬ自分自身を鍛え上げることができるのだ。
 「強敵が人をば・よくなしけるなり
 この御聖訓を、わが青年部は、心肝に染め抜いていただきたい。
5  一九五八年(昭和三十三年)の年頭、戸田先生は、「一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ」との一節を拝して訴えられた。
 「きょうよりも明日、今月よりも来月、ことしよりも来年と、いよいよ信心強盛に励むことが、一年の計の基本であり、一生の計の根本となるのだ。
 まず、肚を決めよ! 決まったら、勇ましく進め!」
 さあ、共に出発だ。燦然たる「勝利」の最高峰へ、共々に登るのだ。
 栄光の創立八十周年へ、一日また一日、汝自身の「黄金の日記」を綴り給え!
 勇猛精進で進もう!
 師子奮迅で戦おう!
 そして、断固と勝ちまくろうではないか!
 愛する、わが同志よ!
 わが池田門下の青年よ!
  広宣と
    創価の英雄
      君なれば
    今年も断固と
      勝利 勝利で

1
4