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日蓮大聖人・池田大作

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勇んで人間の中へ!(上) 新たな価値創造は「対話」から!

2008.10.24 随筆 人間世紀の光5(池田大作全集第139巻)

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6   この一生
    語り戦う
      思い出は
    功徳となりて
      三世に光らむ
 私は、あの未曾有の広宣流布の拡大を実現した大阪の戦いでも、小さい単位の友の輪の中に勇んで入っていった。
 活動の力点を小さな単位に置けば、当然、激励に行くべき場所も増える。その分、多くの地域を自分の足で回れる。
 ある朝は、一人で堺方面に向かった。
 南海本線の堺駅で降りると、若き紅顔の好青年の友が待ってくれていた。
 南海本線、阪堺線、南海高野線、阪和線──堺の町には、南北に何本もの鉄道が走っている。
 ただ、東西に動くには、自転車が便利だった。
 用意してもらった中古の自転車に乗り、地元の男子部や婦人部の方に案内していただき、路地から路地へと懸命にべダルをこいだ。
 「こちらです」「あのお宅です」......婦人部の方の元気な声が飛ぶ。
 わが街を愛し、それこそ地を這うように、地域を回りに回られていることが、痛いほど伝わってきた。
 行動だ。行動が大事だ。
 今も、わが地域を一番よくご存じなのは、支部婦人部長や地区婦人部長、白ゆり長をはじめ、婦人部の皆様方である。
 この方々の祈りと行動あればこそ、わが創価の城は盤石なのである。
 感謝は尽きない。
 私は、心で題目を唱えながら、愛する庶民の渦に飛び込んでいった。
 一瞬の出会いも逃さず、一人でも多くの同志に会い、全力で励ますために!
 そして、まだ見ぬ友と、新しい絆を結ぶために!
 この心の絆が、永遠不滅の常勝関西を築き上げていったのである。
7  大科学者アインシュタイン博士は言った。
 「隣人の身になっての理解、事を処するに当っての正義、進んで同胞を援助する熱意といったもののみが、人間社会に永続性を与え、個人のために安全を保障しうる」(湯川秀樹監修、井上健・中村誠太郎訳『アインシュタイン選集』3、共立出版)
 ゆえに我らは進む。
 友のもとへ!
 勇んで人間の中へ!

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