Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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桜花の「4.2」に恩師を思う(中) 常勝の金の幕を「真実の弟子」が開いた!

2007.5.4 随筆 人間世紀の光4(池田大作全集第138巻)

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8  「わたしにとってただ一つの生きる道は、信じそして戦うことであった」(世界抵抗詩選刊行会編訳『苦しみの武器 エリュアール詩集』大月書店)
 フランスの詩人エリュアールの叫びである。
 翌四月三日は、本部幹部会の日であった。
 悲しみを胸に秘めながら、豊島公会堂に集い合った同志を、私は全精魂を込めて励ました。
 「先生の御命は、わが創価学会、われわれ弟子と共に、永遠に生きていらっしゃると信ずるものです」
 「いかなる天魔どもの圧迫があろうが、先生から訓練を受けたわが青年部ある限り、何ものにも絶対に負けないと確信する!」
 そして、海よりも深く、山よりも高い、先生の大恩に報いる、我ら弟子の大闘争を訴えたのである。
 続く四日には、品川公会堂で幹部会を行った健気な女子部に、万感の伝言を贈った。
 ──堂々と進め! 勇敢に進め!
9  戸田先生が、私たち弟子のため、そして、人類のために残された最高の宝は何か。
 それは、この「創価学会」という、地球上で唯一つ、広宣流布の聖業を成しゆく、地涌の菩薩の教団であり、崩れぬ師弟の魂の結合体であるのだ。
 日蓮大聖人は、御本尊を顕され、末法の衆生のために、妙法の当体たる御本仏の大生命を留め置かれた。
 それは、法華経の如来寿量品に「我常在此婆婆世界、説法教化(我れは常に此の婆婆世界に在って、説法教化す)」(法華経479ページ)と記されている通り、仏が常にこの現実世界で、民衆を幸福と平和へ導いていく力用であられる。
 この大聖人の生命の真髄に直結なされた先生は、獄中の悟達において、地涌の菩薩として、大法を私めゆく大使命を自覚されていったのだ。
 そして、広宣流布という永遠不滅の仏意仏勅を実現しゆく、金剛の師弟の組織を隆々と築き上げられた。広布の太陽は昇り、赫々と世界を照らし始めた。
 この創価の師弟不二の大城がある限り、仏の「常住此説法」の大精神そのままに、妙法の命脈は断じて途絶えることはない。
 それゆえに、戸田先生は、学会の存在は、未来の経典に、必ず「創価学会仏」と記されるであろうと、深く洞察され、強く断言なされたのである。
 創価学会を厳護することが、正法を厳護することである。
 創価の生き生きとした対話の拡大が、平和の拡大である。
 創価の師弟の勝利こそが、広宣流布の勝利なのである。
 イタリア統一の英雄マッツィーニは展望した。
 「さらに深く、さらに幅広く、人々と連帯することによって、我々の力は何倍にも大きなものとなる。
 さらに、その連帯は、我々が果たすべき使命の舞台を広げる」(Giuseppe Mazzini, Doveridelluomo, Stab. Tip. Ripamonti)
  仏法は
    勝負なりせば
      大聖人
    広布の勇者を
      断固と護らむ

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