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日蓮大聖人・池田大作

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「敬老の日」に寄せて 「広宣流布の人」こそ「国宝」の人

2006.9.18 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

前後
9  「青年と老年の同盟」を訴えられたのは、牧口先生とも交流の深かった教育者・新渡戸稲造博士である。
 「真に偉大なる人とは青年と心を結べる人なり」という箴言を挙げて言われた。
 「老年の知恵は青年を叱ることにあるのではなくて、清新なエネルギーをさし向けるべき道を示すにある」と。
 そしてまた、「真に希望にみちた青年とは、老年と心を結べる人である」と。
 学会は、どこまでも青年を回転軸として、ダイナミックな「老・壮・青」の結合で大前進してきた。だからこそ、厳しき社会に根を張り、堂々と勝ち抜いてきたのだ。
 アメリカの″人間国宝″ともいうべきローザ・パークスさんは、八十一歳の時、生涯に、ただ一度、太平洋を越えて東洋まで足を運んでくださった。それが、私と妻の招聘に応えられての創価大学訪問であった。この「人権の母」が、その前年、私に言われた言葉を、忘れることはできない。
 「私の一番の趣味は、若者たちと一緒に働くこと、若者の手助けをすることです」と。
 わが婦人部の皆様方も、また同じ心で、青年を育んでくださっている。
 今、平日、昼間の時間帯に学会活動に励まれる、壮年部の「太陽会」の同志の健闘もまことに目覚ましい。
 戦後まもない、ベビーブームのなかで誕生した、いわゆる「団塊の世代」の方々も、いよいよ大量に定年を迎える時代となった。
 わが学会においても、今日の広宣流布の大発展の原動力となってくれたのは、この「団塊の世代」の人材群だ。
 信心に定年はない。
 ゆえに、創価の「団塊の世代」は、最も充実した人生の総仕上げの模範を、若々しく悠々と示していただきたい。
 そして、これからの「高齢社会」へ、颯爽と、新たな広宣流布の旋風を起こしていかれることを、私は期待してやまない。
                                      ◇
 真っ赤に燃え輝く、荘厳なる夕焼けを見ると、満足と喜びが胸にあふれる。
 「明日も晴れる!」と。
 三世永遠を照らす、勝利と希望の太陽の大哲学を持ちたる多宝会のわが友よ!
 断じて生き抜け!
 悠然と進め!
 そして、断固と勝ち抜け!
 私と共に!
 十九世紀、名門ベルリン大学の創設に尽力し、終生、人材の育成にも身を捧げた、ドイツの哲学者シュライエルマッハーは言った。
 「最後まで青年の力と楽しみを維持してゆきたい。最後まで、行為するごとに強くなり、いっそう生き生きとなるようにありたい」
 人生は最後の勝利が、最高の勝利である。
10  世界一
  随喜の心の
     多宝会
   永遠に崩れぬ
     仏は君かと
11  ――台風十三号により被災された、沖縄、九州、中国、四国の皆様に、心からお見舞い申し上げます。
12                                  (2006年9月18)

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