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日蓮大聖人・池田大作

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伝統の「座談会」の思い出〔下〕 新時代を開く拡大の原動力

2006.1.20 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

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9  先日、ある関西の同志から、お手紙を頂戴した。自分のことであり恐縮であるが、ありのままに紹介させていただきたい。
 「あの『大阪の戦い』の時でした。池田先生に来ていただいた座談会が、今でも忘れられません。
 一人、若武者のごとく会場に来られました。一冊の御書を手にされていました」
 「体験談を聞けば、立ち上がらんばかりに、全身で讃える。質問があれば、御書をひもときながら、一つ一つ丁寧に、明確に答えてくださる。時にはジョークで皆を笑わせてくださる。楽しくて、嬉しくて、私たちは涙をぬぐいながら、笑っていました。
 十人以上の新来の友も、座談会が終わる頃には、全員が入会を決意しました。
 このにぎやかで、朗らかな座談会が、私の人生の原点です」
 私にとっても、座談会でお世話になった家々、また座談会でお会いした方々は、みな、生命の奥底に深く刻まれて、永遠に離れることはない。
10  インド独立の父・ガンジーは、どんな地域へも勇んで足を運び、少人数の集いを最大に重視した。
 アメリカの公民権運動の父・キング博士も、小単位の集会を基軸に勝利の波動を広げた。
 かつて、ある名棋士が語った一言が忘れられない。
 「大勝負は中央からは始まらない。むしろ目立たない、盤上の際のほうから始まる」
 「最前線」である。
 「小単位」である。
 「膝詰めの対話」である。
 なかんずく、「座談会」である。
 ゆえに今日も、希望の語らいのドラマを!
 にぎやかな、触発の対話の花を!
 そして、断固たる正義と勝利の連帯を!

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