Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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世界広布と青年 一人立て君のいる場所で勝て!

2005.10.17 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

前後
5  大聖人は仰せである。
 「日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一たい・一微塵のごとし、法華経を二人・三人・十人・百千万億人・唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし
 広宣流布とは、仏縁の拡大である。対話の拡大であり、友情の拡大である。
 わがSGIの皆様は、着実に、信頼と共感の輪を広げに広げ抜いている。
 なかでも、「百万人アミーゴ(友人)運動」を掲げたブラジル青年部は、その目標をはるかに超え、現在までに、百二十万人との対話を堂々と達成した。
 「一人が百人に話すより、百人がそれぞれ一人に語り抜こう!」
 これを合言葉として、青年が青年に、語りに語った。
 仏法とは何か。創価学会とは、いかなる団体か。幸福な人生とは何か。青年としていかに生きるべきか――。
 「一対一」の粘り強い対話で勝ち得た信頼は、何ものにも揺るがない。たとえ低俗な悪口等にさらされようとも、決して崩れない。
 何より対話のなかで、自分自身が鍛えられ、強くなる。
 ここに、最も着実な平和と正義の拡大があることを知らねばならない。
6  「青年・躍進の年」へ!
 今、我らは若々しき青年の大生命力で、新たな広宣流布の大前進を開始した。
 希望の風よ、吹け!
 勇気の波よ、起これ!
 偉大なる「躍進」を誓った我らは、威風堂々と帆を上げて、出発したのだ。
 "あなたは勝たねばなりません"――これは、文豪ロマン・ロランが二十代のころ、五十歳も年長のドイツの作家マルビーダ・フォン・マイゼンブークから贈られた激励の言葉である。
 「この厳しい戦いであなたを援助するために、私の力の及ぶ限りのことをするのは、それは私にとって一つの神聖な義務です」(『ロラン=マルヴィーダ往復書簡〈一八九〇~九一〉』南大路振一訳、みすず書房)と。
 今の私の心境も、まったくこの通りである。
 青年の君よ、今、君がどこにいようとも、いかなる戦いの渦中にあろうとも、忍耐し抜いて断じて負けるな!
 君の懸命な人間革命の戦いとともに、世界広布の太陽は赫々と昇りゆくのだ!
 若き地涌の開拓者の君よ!
 決然と進む君の顔は、今、希望の太陽に照らされ、紅に輝いている!
 古代ローマの英雄シーザーは叫んだ。
 「確固不動の決意が、それだけでもどんなに大きな成果をあげるかがわかろう」(『ガリア戦記』國原吉之助訳、講談社)

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