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誇り高き偉大なる婦人部を讃う 輝け! 『女性の幸福の世紀』

2005.6.30 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

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3  四十二年前(一九六三年)の六月、世界で初めて、女性が宇宙に飛び出した。
 「ヤー、チャイカ(私はカモメ)」という劇的な第一声を放った、宇宙飛行士テレシコワさんである。
 三歳で父を亡くし、十代の日から、タイヤエ場や紡績工場で働いて、愛する母を助けてこられた。苦労に苦労を重ねながら、ついに壮大な夢を叶えた女性である。
 テレシコワさんは、自らを乗せたボストーク6号が、祖国のボルガ河上空を通った時、どんなメッセージを地上に送ったか?
 それは――"わが母と、世界のすべての母親の幸福を希望する"というものであった。
 宇宙飛行の体験談よりも、私は、その勇気ある「平和の哲学者」の叫びに心打たれた。私には、いかなる邪悪にも、いかなる不幸にも絶対に負けぬという「平和の天使」に映った。
 ともあれ、大宇宙から届いた母たちへのメッセージは、今も変わらぬ万人の悲願であろう。
 テレシコワさんと、私たち夫婦は、モスクワで三度の出会いを刻んだ。
 一九八七年五月には、テレシコワさんが議長を務める対文連(対外友好文化交流団体連合会)から招へいをいただき、モスクワで、歴史的な"核の脅威展"を開催した。
 開幕式のその日も、朝早くから、熱心に準備に当たってくださるテレシコワ議長の陣頭指揮の英姿があった。
 テレシコワさんは、自伝に毅然として書かれている。
 「人間ひとたび何かを心の底からやりとげようと思い、この志に全力でとりくむならば、必らず目的を達するものだと思います」(『テレシコワ自伝』宮崎一夫訳、合同出版)
 このテレシコワさんも、学会の婦人部・女子部との交流を大事にされ、いつも創価の女性の幸福勝利を祝福してくださっている。
4  あのマーチン・ルーサー・キング博士は、同志に烈々と叫んだ。
 「まず第一に、私たちはバラバラになってはいけない。行動を共にして、連帯を維持しなければならない」(前掲『私には夢がある』)
 誰であれ、一人で孤立しては、何ごとも成し遂げることはできない。
 団結こそ力である。「異体同心」が完勝の鉄則だ。
 キング博士は、熾烈な人権闘争のさなか、十九世紀の詩人ローウェルの言葉を引いて、皆を鼓舞していった。
 それは「光と闇とが戦うこの世正義と不義とが争うところ。今こそわれらの決断の時、ためらいひるむな悔いを残すな」(日本基督教団賛美歌委員会編『賛美歌21』日本基督教団出版局)と。
 私たちは今、人類が夢見た新たなる世界を築いている。
 「女性の幸福の世紀」を!
 「母の勝利の世紀」を!
 そのために――
 誇り高き創価の女性よ!
 偉大なる広布の母よ!
 何があっても、朗らかに、また聡明に、そして勇敢に、一日一日を勝ってくれ給え!
 今日も、元気で!

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