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日蓮大聖人・池田大作

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師弟の魂光る 豊島・中野 正義の言論で国家・社会を諫暁

2005.6.22 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

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8  先日、私は、創立百二年を誇る中国の名門・華中師範大学より、名誉教授の称号を拝受した。
 華中師範大学が立つ武漢は、"革命の起点"として名高い。
 この地で、牧口、戸田両先生と同時代に、「教育革命」を遂行した陶行知は、青年の進歩にとって不可欠な三つの要件をあげていた。(以下、斎藤秋男『陶行知 生活教育理論の形成』明治図書出版。参照)
 第一は、「自分の持ち場にしっかり立つ」こと。
 第二に、「スピードと正確をもって事に処する」こと。
 そして第三に、「締めくくりを立派に仕遂げる」ことだ。
 すなわち、自らの使命の舞台で、迅速かつ的確に、追撃の手をゆるめず、戦い抜き、勝ち切っていくことである。
 わが豊島、わが中野の青年たちも、この勝利の軌道を真っ直ぐに進んでくれている。
 "革命とは何か?"
 フランスの女性哲学者シモーヌ・ベーユは、高らかに語った。
 「生命に障害となるあらゆるものとの戦いが革命なのである」(S・ペルトマン『詳伝 シモーヌ・ヴェイユ』1、杉山毅訳、勁草書房)と。
 眼前に高い壁が立ちはだかろうとも、怯まない。私たちには、勇気があるからだ!
 周囲に容易に説得し難い友がいようとも、恐れない。私たちは、自分の誠意を確信しているからだ!
 いかなる時代の混迷にも、迷わない。私たちの心には、確固たる哲学が光り、師弟の星がいつも輝いているからだ!
9  ああ、不思議なるかな!
 私が昭和三十二年の大阪事件で、国家権力による冤罪ゆえに入獄したのは、戸田先生の出獄された日と同じ七月三日、時間も同じ午後七時であった。
 三代にわたる「不惜身命」の法戦で築き上げた、偉大なる広布の大本陣・大東京!
 わが永遠なる「豊島」の同志よ!
 そして、わが三世の絆の「中野」の同志よ!
 崇高な君たちよ、勇気に満ち満ちた勝利と栄光を創りゆくために、一日また一日を、戦い勝ってくれ給え!
 そして栄光の「7・3」を、晴れ晴れと、新しき永遠にわたる完勝の歴史の出発と自覚し、大きく飾っていってくれ給え!
 出獄と
   入獄の日に
     弟子よ 勝て

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