Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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人間の勝利王・壮年部  

2004.6.21 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

前後
11  今、昼間、在宅されている壮年部の「太陽会」「敢闘会」の活躍が目覚ましい。その勢いに触れ、人生意気に感じて立ち上がった、七十二歳の友の話を伺った。
 会合に誘われた彼は、念珠を持っていこうと、久方ぶりに仏壇の引き出しを開けた。すると、下の方に茶褐色に変色した一枚の紙があった。十年近く前に先立った、懐かしい妻の字である。
 それは、「お父さんの喘息が早く治るように」と、心を込めて書かれた御祈念の用紙であった。
 「これほどまでに、祈っていてくれたのか……。今日から、女房の分まで頑張るよ!」
 その新しい希望の出発を、皆で喜び合った。
 「壮年部」の勝利はまた、「婦人部」の勝利でもある。
12  わが父は、師子となった。
 さらに、師子王となった。
 誰にも負けない、正義の勇敢なる瞳が光った。
 いかなる群れをなす邪悪に対しても、厳然と宝刀を抜いて切りまくり、勝ちまくりゆく、「正義の闘士の父」となった。
 正義を乱す邪悪に対して、その猛然たる気迫は、師子王そのものであった。
 そして、わが父は「千万人といえども我ゆかん!」との毅然たる「信念の父」となった。
 父は、強かった!
 父は、勝ったのだ!

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