Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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大中部に轟く正義の勝鬨  

2004.4.28 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

前後
16  今や、わがSGIの大連帯は、百八十八力国・地域に堂々と発展した。そして全世界の同志が、晴れやかに五月三日を祝福する時代となった。
 いな、SGIの同志だけではない。たとえば南米・ブラジルでは、連邦区や州、数多くの市で、「5・3」を慶祝してくださっている。
 「五月三日は、私たち市民に、精神の滋養を与えてくれる日でもあります。″平和とは内面から発する″との創価学会の根本思想を、社会は必要としているのです。ゆえに、SGIのような平和勢力がますます発展しゆくことを念願しています」(「聖教新聞」二〇〇一年五月十一日付)
 ブラジルのパラナ州カンベー市の市長が語られた言葉である。
 さらにまた、五月三日は「創価学会母の日」でもある。
 あの「言論問題」の前後、私は体調を崩していた。また、会長の辞任後、大きな会合にも出られず、会員の方々に心配をおかけした。
 見舞いのお手紙も、数多く頂戴した。今でも大切に保管してある。同志の皆様の、ひたぶるな祈りと行動があったがゆえに、幾多の苦難に打ち勝つことができたのである。
 大恩は、わが同志に、わが後輩にあるのだ。なかでも、創価の母たちの健気な唱題こそ、一切の障魔を打ち破り、「五月三日」に栄光不滅の歴史を残す力となったのだ!
 この偉大なる母たちの信力、行力を、崇高な祈りと行動を、私たちは最大に尊敬し、決して感謝の念を忘れてはならない。母たちのこの健気な振る舞いを下に見たり、感謝がなくなった時に、信心は消える。仏法は破滅する。広宣流布は、何百年経ってもできない。皆が苦しむだけだ。そのような魔性の人間がいたら、和合僧の学会から追い出すことだ。
 これが牧口先生、戸田先生の叫びであった。
 五月三日、万歳! 創価の母、幸福の母、万歳!
 私は諸手を挙げて、力の限りに叫びたい。
17  思えば、五十年前の一九五四年(昭和二十九年)の五月三日は、私が青年部の室長になって迎えた、最初の五月三日であった。
 私は、戸田先生がお元気なうちに、広宣流布の勝利の方程式を全部、築いていく決心であった。そのためには、創価の青年たちが広布の全責任を担い立つことだ。そして、ありとあらゆる行動と実践で、一つ一つの戦いを、また行事を勝ち取っていくことを、体得することである。
 ゆえに私は、先生のお心を生命に刻んで、猛然と戦いを起こした。「5・3」の六日後には、豪雨を突いて青年部の五千人結集、その半年後には、倍増の一万人結集と、間断なき拡大と勝利の歴史を創り始めていったのである。その一年間に勝負をかけ、完勝し、私は創価の永遠勝利の基盤を築き上げたのだ。
 ドイツの大詩人ヘルダーリンの叫びを、私は忘れることができない。
 苦難が「胸には勇気を精神には光をあたえる」(「運命」手塚富雄訳、『ヘルダーリン全集』1所収、河出書房新社)と雄々しく歌った詩である。
 労苦の汗が光る一日! なんと偉大にして尊きことか! 艱難に鍛えられた一日! なんと人間として勝利し、生きゆく価値を創造していることか!
 自身の限界に挑みゆく青春の挑戦は、一日を一年に、また一年を何十年にも、黄金不滅に輝かせているのだ。
18  さあ、次は、明二〇〇五年の五月三日だ。
 我らの勝利と完勝のため、新しき劇の幕は切って落とされた!
 「この一年が堂々たる未来を決する勝負」と思い立つ人は、偉大なる福徳に包まれてゆくことであろう。
 「この一年が広宣流布の万年の大道を開く」と決意して行動する人は、無限の功徳と無量の幸福を浴びる人である。
 今日も、そして明日も、広宣流布のために、新たなる決意みなぎる戦いを開始しゆく、人間として最高最極の誇り高き創価の同志たちよ!
 断じて勝て! 断じて勝つのだ!
 「創価」とは、人間の平和と幸福と勝利の誉れの称号であるからだ。
 栄光の五月三日、万歳!
 尊き、また尊き同志、万歳!
 そして、二〇〇五年の五月三日、万歳!

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