Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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おお 常勝の大関西城!〈下〉  

2004.4.10 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

前後
7  今、この関西魂は、涙せずにはいられない草創の健気な父母から、新世紀を舞台にする子らへ、さらに孫の世代へと受け継がれている。
 後継の若師子たちの陣列は、威風も堂々と、再び偉大なる力をもって整った。
 イギリスの哲学者ホワイトヘッドは洞察した。
 「どこまでも発展したい、また活動したいと願うあこがれは、青年に固有のものです」(杉本正二訳編『教育の目標』万流社)
 関西の青年部は、この溌刺たる青春の息吹を、限りなく漲らせてきた。
 さらに、ホワイトヘッドは喝破した。
 「現代の世界で実力を発揮するには、最高の訓練をたっぷり積みあげなければならない」(同前)
 その通りである。
 青春の「最高の訓練」を勇んで積み上げながら、幾多の実力ある人材を育成してきたのが、わが関西青年部の伝統なのであった。
 世界の同志が見つめる、世界の同志が讃える、この「常勝関西」に、不滅なる共戦の「万里の長城」は、悠然と、いな厳然と、まばゆき太陽の光を浴びながら、そびえ立っている!
 関西創価小学校、また関西創価中学校、そして関西創価高校からも、まことに優秀な人材が陸続と育っている。
 教員の方々も優秀であり、生徒たちも優秀であることが、教育界に響き渡っている。これが最高の私の誇りだ。
 我らの未来は、いよいよ大空に向かって、勝利の翼が天高く無数に飛び始めているのだ。
 オーストリアの作家ツバイクは高らかに謳った。
 「年若くして魂を広く拡げることを学んだ者のみが、後に全世界を自己のうちに捉えることができるのである」(『昨日の世界』1、原田義人訳、『ツヴァイク全集』19所収、みすず書房)
8  おお! 日本有数の巨大な大阪ドームに集い合った、深き使命に生き抜く、若き五万人の凛々しき「地涌の健児」たちよ!
 今再びの陣列の、なんと雄々しき崇高なる勇者の姿よ!
 フランスの大文豪ロマン・ロランは叫んだ。
 「いかなる美も、いかなる偉大さも、青春と生命にとって代ることはできない」(「民衆劇論」宮本正清訳、『ロマン・ロラン全集』11所収、みすず書房)
 これは、関西の若き同志たちのためにある言葉だ。
 ♪ああ関西の 行進に
  諸天の旗も 色冴えて
  護りに護らん 我が友を
  いざや前進 恐れなく
  いざや前進 恐れなく、
 大阪ドームを揺り動かす、あの「常勝の空」の若き大合唱が聞こえてくる。
 そして――
 「関西魂とは常勝魂である!」「常勝魂が学会魂である!」と、わが愛してやまぬ関西青年部の誇り高き大宣言が、私の胸に響いてくる。
 常勝関西、万歳!
 関西青年部、万歳!

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