Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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未来を開く神奈川
2004.3.30 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)
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十九世紀の韓国の大思想家である
丁若鏞
チョンヤギョン
は言った。
「考えながら学ばないことと、学んで考えないことは、その弊害が同じだ」(鄭鎭石・鄭聖哲・金昌元『朝鮮哲学史』宋枝学訳、弘文堂)
神奈川には、進取の気性で生き生きと学び、そしてみずみずしい発想で、新しい世界を構築していく柔軟な精神がある。
横浜は「日刊新聞発祥の地」とされている。これも、その証左の一つといってよい。
貿易港の横浜では、両替相場、外国船の発着、輸出入品の情報をいち早く知る必要があり、日刊紙が生まれたというのだ。明治三年のことである。
それは、江戸時代の瓦版のスタイルを打ち破る、「言論の革命」「情報の革命」「スピードの革命」でもあった。
広宣流布とは、言論戦だ。社会に向かって、民衆が声をあげ、活字を届け、対話の渦を起こし、思想の優劣、正邪を決しゆく戦いだ。
その精神闘争にあって、常に新しい価値創造の大波を起こしてきたのが、神奈川の誉れの同志である。
湘南も、横須賀も、茅ケ崎も、また相模原も、大和も、平塚も、そして厚木も、小田原も、わが破邪顕正の友は、雄々しく勇敢に戦っている。
ドイツの詩人で劇作家であるブレヒトは謳い上げた。
「真理を語ることを決心した人びとのあいだでほんとうの仕事が始まっている」(『作家たちへのスピーチ』好村富士彦訳、『ブレヒトの文学・芸術論』所収、河出書房新社)
いわれなき中傷を浴びせられ、沈黙している陣営に勝利はない。反応が遅く、スピードのない組織に勝利はない。
それは、悪を傲り高ぶらせるだけである。
「傲慢は悪魔に特徴的な属性である」(「アメリカ・ノート」富原真弓訳、『カイエ』4所収、みすず書房)と喝破したのは、フランスの女性思想家シモーヌ・べーユであった。
理不尽な悪口を一つ言われたら、即座に十でも二十でも反撃することだ。
御聖訓には「
師子の声には一切の獣・声を失ふ
」と仰せである。
あらゆる悪口罵詈、あらゆる邪悪なデマを粉砕し、完全に圧倒しゆく、正義の師子の大音声を轟かせるのだ。
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思えば、聖教新聞の創刊号を飾った見出しは、「聖火鶴見に炎上」であった。
今また、新しき正義の大言論戦の火蓋は、わが大神奈川から切るのだ。
全国のどこよりも早く、神奈川に誇り高き「ヤング男子部」が誕生して十年――。
わが神奈川青年部は、全員が一騎当千たれ!
いまだかつてない広宣流布の大拡大の原動力となれ!
勇気で勝て!
スピードで勝て!
異体同心の団結で勝て!
その模範を、全国、いな、全世界に示しきるのだ!
昨年(二〇〇三年)、神奈川文化会館も、新装なった。
待望の相模原中央文化会館、港南文化会館の宝城も、いよいよオープンする。
さあ、わが大神奈川の同志たちよ!
さらに堅固にして、さらに雄壮なる難攻不落の大人材城を、今こそ、堂々と、晴れ晴れと築いていってくれ給え!
君よ! 君たちよ!
「正義」のために、断じて勝ってくれ給え!
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