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日蓮大聖人・池田大作

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師弟正義の目黒  

2004.3.27 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

前後
5  それから八年後、再び卑劣な日顕の邪宗門が極悪の正体を露わにした。一九九〇年(平成二年)十二月の暮れのことであった。
 さらに、その三カ月後、「大石寺出張所」と称して、日顕のための大豪邸の建設が、目黒の高級住宅地・八雲に計画されていることが明るみになった。
 「少欲知足」を僧に厳命された蓮祖の御遺誡を踏みにじる、なんと堕落しきった放逸であり、貪欲であろうか。
 しかし、この計画は途中で頓挫した。友の強盛な祈りが諸天をも揺り動かし、日顕の目論見を粉砕した結果であると、皆が歓び握手した。
 この八雲の地に、このたび新生の「八雲凱旋支部」と「八雲旭日支部」が誕生した。厳然たる学会正義の証である。
 また恩師・戸田先生が出獄し、ご自宅への帰途、降り立った目黒駅の近くの「栄光支部」からも、今回、「桜城支部」が生まれた。
 最近まで人口の減少傾向が続いていた目黒で、支部の数が増えたのは、久方ぶりのことだと伺った。まことに壮挙であり、慶事である。
 「ナポレオン地区」も新たに誕生し、わが目黒総区は二区・七本部・三十二支部・百三十七地区の堂々たる陣容となった。
 また、本年(二〇〇四年)、目黒からアメリカ創価大学へ進学するメンバーの、本当に嬉しい報告もお聞きしている。
 それは、自由が丘青春本部の緑が丘地区の英才である。
 この緑が丘は、かつて狂乱の「正信会」の中心人物が坊主だった、悪名高き妙真寺を抱えながら、断固として戦い抜いた広布の歴史の天地なのである。
 「冬は必ず春となる、いまだ昔よりきかず・みず冬の秋とかへれる事を
 この御聖訓を、まさに「身で読む」目黒の友の様子を伺い、私の胸は躍った。
 広布は、仏と魔との熾烈な戦いである。どこまでも「仏法は勝負」である。
 いかなる苦難や迫害にも、真っ正面から戦い、山々を登攀するように乗り越えていくのが、私たちの信仰である。
 苦労の多い場所で戦えば、それを乗り越えた分、より大きな喜びと福徳が我が生命を荘厳していくのである。
6  昨年、ある意識調査の結果が新聞に報じられた。
 ″首都圏在住者の最も住んでみたい憧れの街″はどこかという問いに、第一位に輝いたのが目黒区である。
 区内には十二カ国もの大使館を擁する、国際交流の拠点でもある。
 人びとが羨む場所で、人びとが羨むような幸福の実証を示していかれる皆様は、どれほど福徳の王者か!
 わが愛する思い出深き目黒の同志たちよ!
 一段と威光勢力を増し、勇敢に朗らかに、大東京をリードしゆく快進撃のドラマを綴り残していってくれ給え!
 私は、皆様方と固く握手する思いで、皆様方のご多幸と連続勝利を祈りに祈っていく決意である。

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