Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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新しき一年の旅立ち  

2004.1.6 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

前後
5  任命から一カ月余が過ぎた五月には、「青年部五千人の結集」を行った。そのわずか半年後には、倍増の「一万人の大結集」も実現した。
 翌年(一九五五年)、日蓮宗(身延派)との「小樽問答」でも勝った。「札幌・夏の陣」でも日本一の弘教を敢行した。
 一九五六年(昭和三十一年)の「大阪の大法戦」では、一支部で一万一千百十一世帯の折伏という不滅の金字塔を打ち立てた。
 続く「山口の開拓指導」も勝った。学会員を苛め、信教の自由を侵すような勢力と戦った「夕張炭労事件」でも、私は勝ってきた。
 さらに、第三代会長に就任した翌年には、国立競技場を埋め尽くした「精鋭十万の大結集」を達成した。これには、日本中が驚き、幾多のマスコミが走った。
 私は、この大結集を、青年部の室長としての決着点と決めていた。私は、満天下に完勝の旗を悠然と打ち立てたつもりだ。
 楽な戦いは一つもなかった。誰もが「難しい」「無理だ」と後込みする激戦ばかりであった。しかし、偉大なる師匠の弟子として、断じて負けるわけにはいかなかった。
 一つひとつが「壁を破る」戦いであった。「邪悪を打ち破る」戦いであり、「正義を打ち立てる」戦いであった。「創価の使命と偉力を示しきる」戦いであった。
 今度は、わが本門の弟子である青年部諸君が、誇り高く立ち上がる時だ。
 若き英雄の君よ、広宣流布の法戦にあって、わが支部の勝利の″青年室長″たれ!
 同志が信頼する、わが地区の″青年室長″たれ!
6  富士は、いつも、見る者に安心を与える。勇気を奮い立たせ、すがすがしい気持ちにさせる。富士と対話すると、皆、元気になる。
 偉大なる広布の同志はかくあれ――と、私は祈り願うのみだ。
 この一年、絶対に一人も残らず、わが使命の地域で、わが人生の舞台で、後悔なき前進を、そして歓喜の太陽を浴びながら、完璧な勝利の金字塔を打ち立てていただきたいのだ。
 あの富士の如くに!
 わが広々とした胸中に!

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