Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第18巻  

小説「新・人間革命」あらすじ

前後
3  【前進】
  各方面・県・区など各地の組織を強くしてこそ、創価の民衆城を支える柱は盤石になる——全国への伸一の激励は続いた。
  菊花香る晩秋の愛媛では、聖教新聞の購読推進に大奮闘した同志の心意気に、伸一は、「広布第2章」の前進の光を感じる。
  香川、徳島に赴いた彼は、広布途上に早世した青年を偲び、求道心をたぎらせ続けた老婦人との劇的な出会いなどを刻みながら、学会員こそ郷土の繁栄を担う社会の宝であると訴えた。
  当時、石油危機による物価高騰と不況が深刻化し、中小企業の多い地域で苦闘する同志も多かった。しかし、混迷の世相だからこそ、信心という原点をもった学会員が社会の希望となる。
  師走にかけて、東京各区を回った伸一は、烈々と叫ぶ。「不況に負けるな! 今こそ信心で勝て!」
  1973年(同48年)の掉尾を飾る本部総会が、初めて関西で開催された。明年の「社会の年」へ、同志は、人間主義の新時代を開くため、勇んで大前進を開始する。
4  【飛躍】
  世界経済の激動で明けた74年(同49年)。「大悪は大善の来るべき瑞相」(御書1467ページ)と、学会は逆境を希望に転ずる確信で「社会の年」を出発した。
  年頭から伸一が力を注いだのは、広宣流布の基盤である座談会の充実だった。その成功のために彼は、中心者の一念の大切さ等を、折あるごとに訴える。
  北九州での青年部総会、福岡・田川の友を激励した伸一は、1月下旬、鹿児島から香港へ飛ぶ。
  10年ぶりの香港は、実に8000世帯に大発展。皆の功徳満開の姿が、伸一の最高の喜びであった。同志は、誤認識の批判をはね返し、社会に着実に信頼を広げてきた。
  伸一は、香港市政局公立図書館、香港大学、香港中文大学を訪れ、文化・教育交流に新たな一歩を踏み出す。さらに「東南アジア仏教者文化会議」に出席。世界広布の大飛躍の時を、伸一は命を賭してつくり続けた。

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