Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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わが師弟共戦の誉れ 戦い勝った青春に悔いなし

2003.9.4 随筆 新・人間革命6 (池田大作全集第134巻)

前後
5  一九五〇年(昭和二十五年)、戸田先生の経営する事業が、にわかに営業停止の命令を受けた。私は、暗澹たる嵐をひしひしと感じながら、青年らしく敢然と立ち上がった。
 今こそ、師匠と心を一つに戦おう! 今、戸田先生をお守りすることが、広宣流布の未来を開くのだ! 断じて今日の戦いを、一つ一つの戦いを、死に物狂いで勝ち取るのだ! 先生の苦衷を思うと、悔し涙があふれた。しかし、師匠と苦楽を共にできる青春に、熱い感涙がこみ上げた。
 一方、日頃は「先生のため」「広布のため」と口にしながら、先生の事業が破綻するや、牙を剥き出し、師匠を罵倒し、学会を悪口して去っていった連中も多くいた。
 その時、師が「やっと本性を現したな」と、鋭くおっしゃった一言を、決して忘れることはできない。苦難こそは、人間の真贋の試金石である。
 私は日記に書いた。
 「一日中、思いきり動く。先生に対する非難、ごうごうたり。私は、断然、戦う」
 批判が何だ! 中傷が何だ!
 蓮祖が「三障四魔」「三類の強敵」と仰せの通りだ。
 苦闘は続いたが、その戦いの彼方に、師弟の勝利の太陽は赫々と昇った。
 一九五一年(昭和二十六年)の五月三日、わが師・戸田先生が、広宣流布の大将軍として第二代会長に就任されたのだ。それは、先生に仕えきった私の勝利の日であった。
 この弟子の勝利は、師匠の勝利であり、続く「五十年の勝利」の淵源となった。
 そして今、二十一世紀の弟子の勝利が、新たな「五十年の勝利」の幕を開くことは、絶対に間違いない。これが仏法の法則だ。
6  その烈々たる雄弁から、「怒濤博士」とも呼ばれた英雄マルティは、師匠に誓った民衆解放の重大な戦いのさなか、同志へ書き送った。
 「後れをとることは、すなわち敗北である」
 「私の義務は、名誉を獲得するまで、一日一日を克服していくことである」(Compilacion, ordenacion cronologgicaynotas de Luis Garrcia Pascualy Enrique H. Morenopla, Jose Marti Epistolario, Tomo V, Editorial de Ciencias Socciales)
 「誠実な意志と不屈の信仰心が、世界に通用しないわけがない」(Obras Completas Jose Marti, Editorian de Cuba)
 わが弟子よ、愛する同志たちよ! 決然と進め、語れ、叫べ! 創価の正義の誇りを胸に、怒濤の如く大攻勢に立ち上がり、勇んで勝利の旗をつかむのだ!

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