Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「対話」は人間の大道 人と会う勇気を 語る勇気を

2003.5.31 随筆 新・人間革命6 (池田大作全集第134巻)

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6  中国の指導者の方々とは、周恩来総理ご夫妻から、胡錦濤国家主席まで、変わらぬ友誼を深めてきた。今は、"革命第五世代"というべき全青連(中華全国青年連合会)の若き凛々しき指導者たちとも対話を重ねている。
 この四月、晴れわたる創価大学で、伝統の「周桜」の観桜会が行われた。
 その日、私は、中国の中央文献研究室の方から、鄧穎超先生(周恩来夫人)の生誕百年を記念する番組のインタビューを受けた。
 質問の焦点は、昭和五十四年、鄧穎超先生が訪日された折、どのような会話を交わしたかにあった。
 元赤坂の迎賓館での会見で、私は、第一に「周恩来展」を提案した。また、サミット(主要国首脳会議)への中国の参加を提唱した。鄧穎超先生は「一番核心を突いたお話ですね」と、満面に笑みを浮かべられた。
 嬉しいことに、四半世紀を経て、今回のエビアン・サミット(フランス)に、胡錦濤国家主席が、中国の首脳として初めて出席される運びとなった。人類の融合への対話が一段と拡充することを祈りたい。
7  「言葉が種となる」とは、お隣・韓国のことわざだ。対話を通して蒔かれた種は、時とともに花を咲かせる。眼前の一人は、一人ではない。その人の背後に家族があり、友人がいる。後継の若人がいる。
 心通う麗しき対話は、常に新たな対話への出発となり、大いなる"友情の環"を広げる第一歩となるのだ。
 対話のなかに、対立から協調への軌道があり、平和の懸け橋が築かれる。
 私は生涯、「日々、これ対話」の人生を歩み抜きたい。この大道に、わが青年たちが限りなく続きゆくことを信じて!

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