Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

団結の富山 福徳の人材連峰よ 光れ!

2003.4.25 随筆 新・人間革命6 (池田大作全集第134巻)

前後
7  一九九三年(平成五年)、「創価ルネサンス・勝利の年」。その正月の幹部会のことである。
 創価国際友好会館の一階ロビーに”大白牛車”が出現し、全国の同志の注目を集めた。
 この大白牛車は、伝統工芸で名高い高岡市の同志による真心の結晶であった。
 大工、高岡塗の塗師、蒔絵師をはじめ、数多くの方が仕事を終え、学会活動を終えてからコツコツと制作された。
 高さ二・三五メートル、全長四・七メートル。前面には、学会歌の指揮をとる私を、戸田先生が車駕から見守ってくださる様子が、金彩のレリーフに刻まれていた。
 私たち夫婦は、見つめながら、作り上げてくださった崇高な魂に涙した。そして「富山大白牛車」と命名 させていただき、深く深く合掌した。
 その時に詠んだ一詩が、妻の手帳に今でも残っている。
  壮大な
    真心忘れじ
      高岡の
    友の福徳
      永遠に光らむ
8  富山で、チューリップの品種改良に取り組まれてきた同志が語っておられたという。
 「チューリップの成長には休みがありません」
 「年中無休で世話をしなければ、決して良い花をつけないことが分かりました」
 「チューリップは、こまめに通ってあげればあげるほど、とちらの思いに応えてくれます。耳があるのではないかと思うほど、人の足音を聞いて育つ植物なのです」
 この話の感動は、私の胸から一生離れないだろう。粘り強く励ましの春風を友に贈る富山の同志の姿と二重写しになっている。
 白雪を冠にし鎧にして輝く、毅然たる三千メートル級の高山が連なる立山連峰と同じく、北陸の人材連峰の栄光と勝利を、私は絶対に祈らずにはいられない。
 新世紀の富山よ、そして、新世紀の北陸よ、万歳!
 一人ももれなく、健康であれ、幸福であれ!
 私は、まばゆき異体同心の北陸に、大幸運の人材山脈が輝きゆくことをば、一生涯、祈りに祈っていきたい。

1
7