Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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気高き心の白蓮グループ 栄光あれ! 広布と友情の青春

2002.9.25 随筆 新・人間革命5 (池田大作全集第133巻)

前後
5  ところで、フランスの哲学者アランは、乙女ジヤンヌが多くの人びとの心を動かし、味方にしていったのは、すべて真剣な対話、説得によるものであったとし、こう評した。
 「意志の奇跡」(『信仰について』松浪信三郎訳、角川文庫)──。
 まっすぐな瞳で、必ずやり遂げると決心した、乙女の心ほど強いものはない。
 ジヤンヌの姿に接した貴族は、後に「自分にもこんな良い娘があったらなあと思った」(前掲『ジャンヌ・ダルク復権裁判』)と述懐した。
 わが”白蓮”も、あの地、この地で、麗々しく、さわやかな笑顔の応対によって、どれほど多くの味方をつくってくださっていることか!
 会館に来た方々が、なんとすばらしいお嬢さん方かと、感嘆し、賞讃しておられる。
 文豪ゲーテは、”挨拶の仕方で、一人ひとりの教育がわかる”(『ヴィルヘルム・マイスターの週歴時代』山崎章甫訳、岩波文庫、参照)と言った。
 自らを教育し、鍛えなければならない。
 すべてが安易へ、わがままへ、無責任へ流れがちな、狂気じみた現代である。多くの若者が、感情の移ろうままに、濁流に溺れる浅はかな時代である。
 気ままな人生は楽しそうに見えるが、そこに充実しきった勝利の人生と幸福はない。
 苦労と訓練がないと、人間は、自分自身を完成することはできない。幸福を勝ち取れないものだ。風雪を受けた人間は、不敗である。
 これは、古今の歴史を見ても事実であろう。
 結婚することが幸福ではない。自分自身が幸福になる土台をつくることだ。夢と現実は、天地雲泥の違いがあるのだ。
 その意味で、”白蓮”の皆様は、一生涯の幸福の、金剛不壊なる土台を厳然とつくっていると、深く深く確信していただきたい。
 本年、二十一世紀第二期生のメンバーは、二千世帯を超える弘教の拡大を成し遂げたと伺った。
 「ひとりの人を助けたとき、内心の幸福は何ものにも比べることはできません」(前掲『光は暗黒を越えて』早坂四郎訳、河出書房)──これも、偉大な哲学者のごとき、若き女性カルティニの言葉である。
 ともあれ、”白蓮”の皆様方は、その源流のころから四十余年の長きにわたって、よく頑張ってくれた。私たちは感謝する。本当に嬉しい。
6  今や、母娘二代の”白蓮”育ちの方も大勢おられる。
 蓮祖は、「女子おなごは門をひら」と仰せである。
 ”白蓮”育ちの貴女たちの勝利こそが、「広宣流布」即「世界平和」の金の道を、永遠に開いているのだ。
 おお、”白蓮”の姉妹たちよ! 妙法のジヤンヌ・ダルクとして、これからも、わが身を大切にしながら、正義の旗を掲げながら、「平和」と「友情」のスクラムの先頭に立って愉快に生き抜いてほしいのだ!

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