Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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信心の巌窟王 人間は苦難によって強くなる

2002.7.24 随筆 新・人間革命5 (池田大作全集第133巻)

前後
6  ダンテスは、ある青年に強く語っている。
 ”私に命を与えてくれた人と、私に智慧を与えてくれた人が、いついかなる時も、私の心の中にいるのです”
 胸中で、生みの親と語り、師匠と対話しながら、生き抜いてきたというのである。
 ともあれ、師と共に生きる人生ほど崇高なものはない。
 かつて戸田先生は、師匠・牧口初代会長に語りかけるように、こう言われた。
 「あなたの慈悲の広大無辺は、私を牢獄まで連れていってくださいました」
 私も、師・戸田先生の出獄から十二年後(一九五七年)、全く同じ七月三日に、無実の罪で逮捕され、入獄した。
 世法、国法を犯したゆえではない。なれば法華経ゆえの受難でなくて何であろう。
 ”信心の巌窟王”の師に、私も弟子として連なり、獄中に師子のごとく戦い抜くことができた。信心の境涯においては、「喜悦はかりなし」と言い切ることができる。
 初代、二代、三代にわたる”信心の巌窟王”の闘魂!
 わが弟子たちは、その王者の信心の宝を断じて受け継いでいくべきだ。
7  幾たびも投獄されながら、不屈の人権闘争を貫いたキング博士は叫んだ。
 「もしも、飛べないなら、走れ。もしも、走れないなら、歩け。もしも、歩けないなら、いかなることをしてでも、前に進み続けよ」(米・ワシントン大学のホームページから)
 生きて、生きて、生き抜く限り、必ず希望はある。
 動いて、動いて、前に進む限り、必ず道は開ける。
 いかなる苦難の嵐があろうとも、我ら”創価の巌窟王”に敗北の二字はない。
 日蓮仏法とは、永遠不滅の希望の太陽を輝かす、人間勝利の信仰であるからだ。

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