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日蓮大聖人・池田大作

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沖縄世界に輝く宝島 師子よ舞え 永遠平和の理想郷に!

2002.5.28 随筆 新・人間革命5 (池田大作全集第133巻)

前後
6  沖縄返還が近づく、五月の日々、私はトインビー博士との対談等のために欧州訪問の途にあった。そして、返還のその日、パリからワシントンに入ったのである。
 現地の五月十四日の午後四時、つまり日本時間で十五日の午前五時であった。
 沖縄の新時代が混乱なく、無事に出発できるよう、アメリカから真剣に題目を送ったことが、思い出される。
 沖縄返還の翌年(一九七三年)の年頭、私は、ベトナム戦争の停戦を訴える長文の書簡を、キッシンジャー大統領補佐官を通し、ニクソン大統領に届けた。その中でも、私はアジアの平和のための国際機構を沖縄に設置することを提起した。
 あれから三十年──今や、沖縄は、「日本の沖縄」という次元を超え、「世界の沖縄」となった。
 世界の人びとよ、大自然と伝統文化に恵まれた、東洋のハワイ「ちゆら島(美しき島)」に来れ!
 「むちどう宝(命こそ宝)」「イチャリパ・チョーデ(行き会えば、皆、兄弟)!」という、世界に開かれた生命尊厳の心に触れよ!
 私の世界の多くの友も、沖縄研修道場を訪れ、かつて中国に向けられた米軍の燃ミサイル基地が、平和の要塞と生まれ変わった姿に感嘆されている。
 二〇〇〇年(平成十二年)の二月、戸田記念国際平和研究所は、ロートプラット博士会(パグウオツシュ会議名誉会長、ノーベル平和賞受賞者)等をお招きして、沖縄国際会議を行った。
 昨年秋、再会したゴルバチョフ元大統領も、沖縄初訪問の感銘を、「沖縄の人びとは、すばらしい、知的な方々です。生き生きとしていて、温かい方たちだなと思いました。生涯、忘れられません」と語っておられた。
 さらに、現在、沖縄国際平和会館では、「偉大な指導者周恩来」展が盛大に開催されている。
7  「沖縄こそ、日本最初の広宣流布の地帯に!」
 これは、私たちの人生の夢であり、ロマンであり、信念である。
 利己主義が蔓延する濁った時代にあって、沖縄の皆様は、ひたぶるに郷土の宿命の転換を祈り、献身してとられた。今、各地域で、なくてはならぬ存在として光り輝いておられる。
 沖縄には「立正安国」の模範のスクラムが広がった。
 婦人部も、そして、後継の青年部も、走り、舞い、戦っている。
 世界中に平和と友好の津梁(懸け橋)を広げゆく先駆者たる沖縄健児よ!
 皆様の使命の宝島こそ「永遠平和の理想郷」だ。
 戦火のやまぬ世界に、最も必要な平和の太陽こそ、「沖縄の心」だからである。

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