Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

未来部育成の聖業 正義の師子の心を赫々と伝えよ

2002.3.22 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

前後
6  私も、青年部の時代から、会合や会員のお宅に伺った折など、常に”未来部”のメンバーに声をかけることを、心がけてきた。
 親が学会活動で不在がちな家庭の子どもさんには、「いつも、お留守番ありがとう」と語り、中学生や高校生には、「しっかり勉強して、何ものにも負けない自分自身を創るんだよ」等々と励ましてきた。
 その場かぎりではない。
 ひとたび縁を結んだ後継の友は、十年、二十年と、見守ってきた。
 高等部も、中等部も、少年部も、広宣流布の未来を見据え、全部、私が結成した。
 その出身者が、今や国内はもとより、世界中で活躍しておられる。
 文豪ゲーテが言っている。
 「私たちが持って生れた素質の芽生えは、ふだんから手塩にかけていないと、たくましくはならない」(エッカーマン『ゲーテとの対話』下、山下議訳、岩波文庫)
 私もまた、大切な宝である未来部のメンバーを一人でも多く、自ら励まし育てていきたい。
 だからこそ、高等部、中等部の皆さんのために、『青春対話』『希望対話』の連載に精魂を傾けた。少年少女部のために、数多くの創作物語も書いてきた。
 これからも、書き綴っていく決心である。
7  「悪はすべて弱さから生まれる」「強くすれば善良になる」(『エミール』上、今野一雄訳、岩波文庫)
 これは、有名在ルソーの教育小説『エミール』の洞察であった。
 深い暗聞に覆われた時代を変革するためには、強き正義の師子を育てていく以外にない。
 有名な「聖人御難事」には、「師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし」と仰せである。
 私は、昨年、「二十一世紀使命会」の気高き友に、「創価後継の太陽たれ」との言葉を贈った。
 この方々こそが、「師子王の心」を、新世紀の若き世代へ、赫々と伝えゆく「勇気の太陽」であるからだ。

1
6