Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「新世紀の歌」と東北 勇気と忍耐で開けり 黄金時代

2001.10.17 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

前後
7  ちょうど七年前(一九九四年)、私の「五十回目の東北訪問」の折のことである。
 宮城の友が、米俵や果物など五十種類もの大地の実りを届けられ、会館に飾ってくださったことが、嬉しく懐かしい。この真心の荘厳な贈り物を、皆で分け合い、皆で語りながら食した思い出は、三世まで忘れることはできないだろう。
 また、郊外を車で走ると、色づき始めた稲穂も、風を受けて黄金に波打っていた。
 これこそ、東北の広宣流布の土台を成した、黄金の幸福長者の陣列に、私には見えた。そして涙が溢れた。
 東北は勇気で勝った!
 東北は忍耐で勝った!
 東北は誠実で勝ったのだ!
 東北広布の先駆者であり、開拓者であられた先輩たちのご多幸とご長寿を、私は、心からご祈念申し上げたい。
8  マハトマ・ガンジーは語った。
 「どんな頑固な心持でも、どんなひどい無智でも、根強く悪意なき忍耐の太陽の前では、消え去らねばならない」(/エルベール編『ガーンディー聖書』蒲穆訳、岩波文庫)
 さあ、我らの新世紀だ! 自分自身の歴史を創るのだ!
 この、わが愛する郷土から、広宣流布という、平和と正義への大いなる太陽を、勇敢に、大胆に輝かせていくことだ。
 ともあれ、民衆の笑顔が輝く、東北の黄金時代が始まった。

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