Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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勝利の鉄則 「師子王の団結」で創価の世紀を!

2001.5.19 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

前後
5  あの一九五六年(昭和三十一年)の五月、私は、関西に難攻不落の庶民の錦州城を築かんと走り続けた。
 「前進! また前進!」を合言葉に、歓喜の弘教の波は、怒涛のどこく、五月の関西の街々を驀進した。
 この広布拡大の渦中、経文の通り、御書通りに、権力の魔性が圧迫と妨害の鎌首をもたげてきたのである。
 警察が全く無実の暴行容疑などで学会員を逮捕し、学会の内情を取り調べ始めたのだ。悪意のマスコミは、こぞって「暴力宗教」と書き立て、同志の心にも不安と臆病と逡巡が兆した。
 「必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり
 その時、私は、烈々と叫んだ。
 ──師子の子よ、断じて恐れるな! 一歩も退くな! 信心の利剣で、臆病の心を断ち切れ! 今こそ、勇敢に立ち上がれ! と。
 電光石火、同志は一致団結し、大反撃を開始した。
 勇気が師子の団結をつくる。「彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり」と御聖訓にある。
 そして、この五月、関西の同志は、私と共に、広宣流布の歴史に輝く、「折伏一万一千百十一世帯」の金字塔を打ち立てたのである。
6  当時、私は、関西を奔走するなかにも、東京のことが気にかかってならなかった。
 ある日には、「信心と団結でしか、勝てぬことを忘れるな」「われは、断じて関西で指揮をとる。東京の闘争に栄光あれ」(本全集第37巻収録)と、祈るような心情を日記にも綴った。
 今、私は東京の地で、厳然と指揮をとる。
 わが東京よ、わが関西よ、わが日本の同志よ!
 団結の不滅のピラミドを築け!
 われらは、無敵の「師子王の団結」で、創価の二十一世紀の夜明けを、断固と勝ち、飾ろうではないか!

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