Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ソローの不滅の声 正義に生きよ 宇宙の法則を進め

2001.5.4 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

前後
6  一八六二年の五月六日の朝。ソローは結核のため、四十四歳の若さで逝去した。
 常に青年の輪に飛び込み、闊達な対話を繰り広げる人間教育者であった。地域に根ざしつつ、世界の賢人を教授に招き、幅広い見識の人材を育む教養大学を希求していたのも、ソローである。
 この五月三日に開学を見たアメリカ創価大学は、四指針を高らかに掲げた。
 一、「文化主義」の地域の指導者育成。
 一、「人間主義」の社会の指導者育成。
 一、「平和主義」の世界の指導者育成。
 一、自然と人間の共生の指導者育成。
 このアメリカ創価大学から、二十一世紀のエマソンやソローも陸続と躍り出で、世界市民の創造と友情の、ネットワークを縦横無尽に広げゆくことを、私は信ずる。
 「人間教育」という普遍の大道を、私たちはソローのごとく、爽快な朝の光を浴びながら、快活に歩み続けていきたい。
7  ソローは毅然と言った。
 「今は休息の時ではない」「生命を救いたいのなら、闘わねばならない」(『マサチューセッツ州における奴隷制度』木村晴子訳、アメリカ古典文庫『H・D・ソロー』研究社)
 五月の三日は、我らにとって、宇宙の元初の大法則とともに、永遠に新たな正義の戦闘を開始しゆく日である。

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