Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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新世紀・勝利の開幕 「常勝の空」に轟け! 大関西の行進

2001.1.22 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

前後
6  さらに、黒人大衆の勝因は、「鉄の団結」にあった。
 抵抗は長続きしないと、高を括っていた勢力は、日がたつにつれて慌て出し、理不尽な弾圧の牙をむいた。
 キング博士らが贅沢にふけっているという流言。黒人同士の内紛や分裂を狙ったデマ。脅迫の手紙や電話。些細な理由をデッチ上げての逮捕……。
 遂には、キング博士の自宅に爆弾が投げ込まれた。
 しかし、彼は微動だにしなかった。同志はひるまなかった。
 迫害があればあるほど、いよいよ戦う意気は燃え上がった。
 彼らは、「正義」は我らにあると確信していたのである。
 キング博士は断言している。
 「団結のなかには驚くべき力がある。真の団結の存在するところ、この団結をやぶろうとする一切の努力は、ただこれを一だんと強化することに役立つばかりだ」(同前)
 関西の異体同心の結合も、まさにこの通りであった。
7  あの正義の運動が幕を開けた十二月五日、キング博士はこう訴えた。
 「将来歴史の本が書かれる時、歴史家たちはしばらくここに筆をとどめていうでしょう。
 『そこには偉大な人民が(中略)住んでいた。彼らは文明の血管のなかに新しい意義と権威とを注ぎ込んだ』と」(同前)
 その予見の通りになった。
 わが関西の同志が、「不可能を可能にした」栄光の歴史も、三世永遠に不滅である。
 御聖訓にいわく、「未来までの・ものがたり物語なに事か・これにすぎ候べき」と。
 これが、人間としての真髄の在り方であるからだ。
 巡り来る一月二十五日は、一九六二年(昭和三十七年)、私が「大阪事件」の無罪判決を勝ち取った日である。
 ともあれ、雄々しき創価の同志は大地を揺るがし、総立ちになった!
 威風堂々、新しき世紀の希望の前進は始まったのだ!
 私には聞こえる。
 黄金に染まる旭日の空に、「勝利! 勝利! 勝利!」と鳴り響く、第二の″七つの鐘″が高らかに、高らかに!

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