Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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創立70周年を記念して(1) 師・戸田先生の思い出

2000.10.24 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

前後
8  戸田先生は、生前、すでに、未来の世界広宣流布についても、細々と遺訓を留めてくださっていた。
 たとえば、
 「将来、海外の国々にも、多くの会員が誕生し、聖教新聞の特派員が派遣される時代がくるであろう。
 また幹部が、頻繁に指導に行くようになるかもしれない。
 その際、厳重に注意しなければならないことは、その国々の方を最大に尊敬することである。
 島国根性で、すぐに威張り散らして、忌み嫌われる日本人になってはならない。その国の方々から信頼されなければ、負けである。敗北である。
 海外には心して行くように。
 また、海外から来日する同志は、くれぐれも温かく、親切に迎えるように」と、言い残されていた。
 まことに、こまやかな御指摘であった。
 しかし、そのなかに、重大な指針が凝結していた。
 無用な摩擦や反発など、決して招いてはならない。
 どこまでも、その国に貢献し、礼儀正しく誠実に、友情を結ぶことである。
 私は、この戸田先生の心を心として、祈りに祈り抜きながら、「世界への道」を開いてきた。
 また、わが同志も、私とともに懸命に戦ってくれた。
 だからこそ、百六十三カ国・地域へ、対立も、紛争も、弾圧も乗り越えて、平和と幸福の連帯を広げることができたのである。
9  有名な「御義口伝」には、法華経に説かれる「師子吼」の深き意義について、
 「師とは師匠授くる所の妙法子とは弟子受くる所の妙法・吼とは師弟共に唱うる所の音声なり」と仰せである。
 創価学会は、永遠に、この師弟の「師子吼」を轟かせながら勝ち進んでいくのである。

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