Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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希望大陸オーストラリア 新千年の空に輝け 人間主義の旭日

2000.8.4 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

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5  牧口初代会長は、名著『人生地理学』のなかで、個人の生活と世界が、いかに密接に結びついているかを指摘された。
 その具体例として、ご自分が着ている毛織りの服は、″オーストラリアの産するところ″などと紹介されている。「世界の中の自分を知れ!」と、常に教えられた先生であった。
 その先生の「創価教育」の大道を歩む創価学園では、近年、関西学園(高校)が、オーストラリアの名門校・アッシュクロフト高校と姉妹交流を行い、「語学と異文化」を学ぶ短期研修として、相互に生徒が訪問している。
 同校からは、創立者の私に、「名誉校長」の称号を、また、私の妻にも「名誉副校長」の栄誉を賜っている。
 さらに、私が三十六年前に訪れたゴールドコースト市をはじめ、ダーウィン市、グレンアイラ市(メルボルン都市圏)、ホーンズビー市(シドニー都市圏)、オリンピック開催地のオーバーン市(同)から、ありがたくも、顕彰を受けたり、名誉市民の称号を頂戴している。
6  「未開地ならではの、ぞっとするような苦しみも、あれこれと味わうはめになる。しかし、そういう目にあってこそ初めてきみの天分を実現することができるんだ」
 これは、オーストラリアが生んだノーベル文学賞作家、パトリック・ホワイトの代表作『ヴォス』(越智道雄訳、サイマル出版会)の一節である。
 主人公の探検家が、未開の大地へ出発するにあたり、″共に挑戦の人生を″と、青年に奮起を促した言葉だ。
 いかなる苦難の山脈が前途にあろうとも、そこに挑むなかにこそ、本当の汝自身の発見がある!
 永遠なる幸福郷に到達する王道がある!
 広宣流布とは、人類の希望の明日を開く壮大な開拓だ。
 明二〇〇一年に「連邦国家成立百周年」を迎える、わがオーストラリアの友よ!
 世界一、仲の良い、世界一、団結強き栄光の城を、断固と築いていただきたい。
 さあ、新しき千年の偉大なる先駆を!
 ″未来大陸″の大空に、今、人間主義の旭日が赫々と昇りゆく!

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