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日蓮大聖人・池田大作

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創価教育同窓の集い 生涯貫け 青春の誓いの大道

2000.5.13 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

前後
7  思えば、第一回「創価教育同窓の集い」が開催されたのは、一九八三年(昭和五十八年)の十一月のことである。
 この折、八千二百人の同窓生の前で、創価大学の「名誉博士号」を受けたことを、わが栄光の宝冠として、一生涯、忘れることはできない。
 あれからも、はや十六年余の黄金の歳月を刻んだ。
 大学は、大学に行けなかった庶民のためにある。民衆の幸福に尽くし抜く指導者が、陸続と巣立っていってこそ、「創価教育」の勝利である。
 その揺籃から羽ばたいた君たちは、皆、二十一世紀の鳳凰である。その誓いと使命の翼は、無限の世界を翔け、新たな世紀に飛びゆく。
 あの緑の草原が広がるモンゴルでも、わが友は、輝く瞳で活躍している。
 今回、海外二十三カ国・地域からも、実に百人を超える同窓生が駆け付けてくださった。
 青き空が地球を包むように、わが同窓生の雄々しき行進は、平和と希望の光彩で世界を照らしゆくにちがいない。
 その栄光と勝鬨を、君たちの父母たちが、また、全民衆が祈り待っていることを、絶対に忘れてはならない。
 ともあれ、同窓の友は、皆、兄弟であり、姉妹である。家族であり、同志である。
 仏法には、「霊山一会儼然未散」(霊山一会、儼然として未だ散らず)という深遠な法理がある。
 次元は異なるが、宿縁深くして創価の学舎に集った我らは、全国に散り、世界に散っても、また、いかなる戦野にいても、心は一つだ。
 有名なローマの哲人・セネカいわく。
 「王者とは、何も恐れぬ者のこと、/王者とは、何も欲せぬ者のこと。/これこそは、各人が自らに与える王権」(『テュエステス』宮城徳也訳、『セネカ悲劇集』2所収、京都大学学術出版会)
 ″私は、一生涯、創価同窓の誓いを果たし抜く!″
 ″私は、創価の同窓生として、人生に勝ってみせる!″
 その決心が胸にある限り、我らは常に一緒である。
 私と共に、どこまでも、遥かなる希望の旅を続けよう!
8  文豪ロマン・ロランは、名作『ジャン・クリストフ』のなかで、次代の主役である若き友に「前進せよ!」と訴えている。
 「君は君の仕事を成就するがいい。君にできることなら、わしを乗り超えて進むがいい」
 「君たちが属している時代は、やがて必ず君たちの力を、どうしても必要な仕事に用いるにちがいない時代なのだ――」
 (『ロマン・ロラン全集』4、片山敏彦訳、みすず書房)
 わが愛する創価同窓の友よ! 君たちが世界に乱舞する二十一世紀の夜明けの舞台は、いよいよ始まった!

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