Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

関西創価学園の建学 おお 逞しき英知光る

2000.4.3 随筆 新・人間革命2 (池田大作全集第130巻)

前後
9  男女共学となって第一回の入学式(一九八二年=昭和五十七年)には、アカデミー・フランセーズの会員であるルネ・ユイグ氏が祝福に駆けつけてくださった。ルーブル美術館の至宝を、ナチスから守り抜いた、精神の闘士である。
 その時の「共学一期生」も、教職員の方々と一体になって、新しい伝統を立派に築いてくれた。十年にわたって関西学園の構築に挺身した長男の博正も、この期の担任を務めた。
 関西学園の同窓の仲の良さ、連帯の深さを、いつも誇りを込めて語っている。
10  学園生の探究は、宇宙にも広がっている。
 一九九四年(平成六年)には、アメリカのウィルソン山天文台との画期的な映像交信が実現した。さらに本年二月には、「アースカム」計画に、日本の初の代表校の一つとして参加した。スペースシャトルが、宇宙から撮影した地球の映像を、学園の教室で受信したのである。
 可憐な蛍の光も、壮大な宇宙の星の光も、共に包みゆく二十一世紀の知性の最先端が″関西創価″である。
11  新入生を迎える関西学園の講堂には、快活な民衆詩人・ホイットマンの像が、「勝利の行進」を呼びかけるように立っている。彼は歌った。
 「君ら西部の若者たちよ、君らが先頭に伍して進みゆくさまがわたしにははっきり見える、
   開拓者よ、おお開拓者よ。
   年長の種族は立ちどまってしまったか、
   (中略)
   ならば我らが引き受けよう、その永遠の任務を、そして苦役と勉学を、
   開拓者よ、おお開拓者よ。
   (中略)
   もっと大きな新たな世界、多様な世界に我らは乗り出す」(『草の葉』酒本雅之訳、岩波文庫)

1
9