Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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春光輝く滋賀の湖 大願を起こせ! 太陽と進め!

2000.3.10 随筆 新・人間革命2 (池田大作全集第130巻)

前後
6  一九八一年(昭和五十六年)の秋十一月、遂に、反転攻勢の進撃を開始した私は、死を覚悟して、四国や関西等の各地を回り始めた。
 あの地も、この地も、冷たい汗に濡れて疲れきった亡命者の如く、権力の坊主たちに追いつめられていた、あまりにも、かわいそうな同志がいた。
 この健気な同志たちに、勇気を与えよう、光を与えよう、歓喜を与えよう、勝利を与えようと、正義の月桂冠を右手に高く持ちながら、私は巌の魂をもって滋賀に突入した。
 研修道場で行った自由勤行会には、二千五百人以上の友が、「我は立つ!」「私も戦う!」と、勇んで集ってこられた。
 太陽は闇を破る。「法華経は日輪のごとし」と、大聖人は仰せである。今再びの創価の旭日が昇ったのだ。
 翌年(八二年)の五月には、私は、一番苦しんできた高島の代表にお会いした。
 この高島の英雄たちが、地元の一本部で、堂々たる凱歌の文化祭を開催したのは、一カ月後の六月六日。牧口先生のお誕生日であった。
 出演者四百人、大勢の友人も参加されて、観客はなんと千二百人にも広がった。
 現在、高島は、かつての世帯数を遥かに超え、高島本部、喜多高島本部の二本部に大発展している。
 滋賀の同志は、まず今年の五月三日をめざして、県下三万人の座談会運動を行っている。
 また、二〇〇二年の関西広布五十周年を勝ち越え、二〇〇三年の黄金の創立記念日へ、五十本部、百五十支部、五百地区をめざして、大きく力強く、希望の拡大を進めておられる。
 さらに、全県の一割の方々に聖教新聞の購読をと、目標は明確であり、遠大である。
7  滋賀は、詩情の国である。
 千年の昔、ここ近江の湖を見つめた一女性は、人類史に燦然と輝く、壮大なるロマンの物語を綴り残した。紫式部の『源氏物語』である。
 滋賀はまた、堅固な城の国でもある。
 信長も、秀吉も、家康も――皆、この地に城を築いた。
 過日、私は、尊き同志の福徳と栄光を祈り、贈った。
  滋賀県の
    偉大な広布の
      開拓者
    断固と護らむ
      諸天も諸仏も
 雄大な歴史の絵巻の大舞台・滋賀の友よ!
 麗しき湖国の五十の愛する市にも、町にも、そして村にも、「広布永遠の都」を、断固として建設してくれたまえ!

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