Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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雄々しき熊本の歌声 断固と越えゆけ! 激戦の坂

2000.1.12 随筆 新・人間革命2 (池田大作全集第130巻)

前後
9  蓮祖は仰せである。
 「法華経を持つ者は必ず成仏し候、故に第六天の魔王と申す三界の主此の経を持つ人をば強に嫉み候なり
 また、「末法に生れて法華経を弘めん行者は、三類の敵人有つて流罪死罪に及ばん」と。
 御聖訓に照らして、広宣流布に「三障四魔」「三類の強敵」があるのは、必然である。
 その坂を、我々は、勇敢に乗り越え、勝ち抜いて、「末法万年尽未来際」にわたる、正義の道を切り開いているのだ。
 これこそ、人類にとって、最も大事な、最も尊き、平和と幸福の道であるからだ。
 戸田先生は、「右手に血刀左手に手綱」の歌詞にちなみ、「学会は『右手に慈悲、左手に哲学』で進むのだ!」と教えてくださった。
10  思えば、一九六〇年(昭和三十五年)の五月三日。
 私の第三代会長の就任の際、熊本の同志が、美しい肥後菖蒲の花を、たくさん届けてくださった。嬉しかった。
 御宝前に捧げ、また宝城のあちこちに飾り、あとは、これから勇み立ちゆく青年の諸君たちに差し上げた。
 また、怒涛が逆巻く嵐の大法難で迎えた就任十周年――。
 「多くの人が退転しようとも、熊本の地には、先生の本当の同志がおります」と、手紙をくださったのも、「火の国」の婦人部であった。
 すばらしき人生の歴史と年輪を、幾重にも刻んできた、誇り高き熊本家族とともに、私は、二〇〇〇年の五月三日を晴れやかに飾りたいと願っている。
 合掌

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