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日蓮大聖人・池田大作

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「歓喜の歌」響く徳島 喜べ喜べ! 人生を勇気で勝て!

1999.9.24 随筆 新・人間革命2 (池田大作全集第130巻)

前後
7  徳島の同志が、希望の大空へ飛翔する時は、いつも「歓喜の歌」がともにあった。
 一九八五年(昭和六十年)の四月――私が初めて春に、愛する徳島を訪問した折に、「徳島青年平和文化祭」の冒頭を、見事に飾ったのも、「歓喜の歌」であった。
 さらに、菊の花の香る、一九九四年(平成六年)の十一月には、徳島の全四百三十七地区(当時)で、実に三万四千八百五人の尊きわが同志の英雄が、声も高らかに「歓喜の歌」を歌い上げたのである。
 あの山間の村々で、海辺の町々で、わが同志は、厳冬を越えた春の万花のごとく、毅然と頭を上げた。
 わが人生を堂々と勝ち得た友らも、そして可愛い未来の使者たちも、ともにドイツ語の詩に挑戦し、魂の自由を轟かせた。その声は、天空までも、凛々と響き渡っていった。
 そして、私が訪れた翌十二月の四日――そのフィナーレともいうべき、「『歓喜の歌』大勝利合唱祭」が、晴れ晴れと開催されたのであった。
 三万五千の歌声は、まさしく一人ひとりの勝利の歌であった。正義に生きる凱歌であった。三世十方の仏菩薩にも響いていくであろう、「創価の勝鬨」の稲妻であった。
8  ベートーベンは、「心より来る! 願わくは更に心へと赴かんことを!」(『ベートーベェンの言葉』原田義人訳、創元社)と祈った。
 「歓喜」もまた、心の奥からあふれ出し、心から心へ、友から友へ、飛び火していく。
 歓喜は、勇気の火花であり、雄々しき戦いの閃光である。
 わが胸の信念を語れ! 正義と真実を叫び抜け! 自由の炎で邪悪な壁を焼き尽くせ!
 文豪ロマン・ロランは「フランス大革命は『歓喜』から発した」(「第九交響曲」蛯原徳夫・北沢方邦訳、『ロマン・ロラン全集』25所収)と洞察した。
 われらの妙法の広宣流布は、生命の「歓喜の中の大歓喜」に発して、全人類待望の「人間革命の世紀」「人間勝利の世紀」の無上の扉を開いていく行動である。
 自分が存在するその場所で、断固として、正義の旗、栄光の旗を打ち立てながら!
 徳島、万歳!

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