Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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炭労事件と学生部結成 民衆を守れ! 民衆とともに戦え!

1999.6.30 随筆 新・人間革命2 (池田大作全集第130巻)

前後
5  大阪府警から、私に出頭の要請が来たのは、この北海道の激戦のさなかであった。四月に行われた参院大阪地方区の補欠選挙で、一部の会員のなかから選挙違反の容疑者が出たことから、支援活動の最高責任者であった私に、出頭せよというのである。そこには、創価学会という新しき民衆運動の波を恐れ、打ち砕こうと動き始めた、国家権力のどす黒い意図があったことはいうまでもない。
 学生部は、この波乱の大海に船出し、新時代の開幕を告げる暁鐘を打ち鳴らしていったのだ。
 「願くは我が弟子等は師子王の子となりて群狐に笑わるる事なかれ」とは、蓮祖は仰せである。
 われらは、背信の輩が勝ち誇るような時代を、断固、変えねばならぬ。
 無名の庶民の真の英雄たちが、人生の勝利の賛歌を、高らかに謳い上げていける時代をつくらねばならぬ。そのためには、何ものにも、臆せず、動ぜず、忍耐強く、断じて戦い抜くことだ!
6  七月三日の朝、私は飛行機で北海道を発ち、自ら出頭するために、大阪に向かった。そして、無実の罪で獄につながれることになる。
 「大阪事件」であった。

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