Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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嵐の「4・24」 断じて忘るな! 学会精神を

1999.4.27 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

前後
6  やがて、暗き四月二十四日を迎えた。火曜日であった。
 全国の代表幹部が、元気に、新宿文化会館に集って来た。
 しかし、新たな″七つの鐘″を打ち鳴らす再出発となるべき、意義ある会合は、私の「会長勇退」と、新会長の誕生の発表の場となってしまったのである。
 大半の幹部にとって、まったく寝耳に水の衝撃であった。
 私は途中から会場に入った。
 「先生、辞めないでください!」「先生、また会長になってください!」
 「多くの同志が、先生をお待ちしております!」などの声があがった。
 皆、不安な顔であった。
 「あんなに暗く、希望のない会合はなかった」と、後に、当時の参加者は、皆、怒り狂っていた。
 私は、厳然として言った。
 「私は何も変わらない。恐れるな!
 私は戸田先生の直弟子である! 正義は必ず勝つ!」と。
7   あまりにも 悔しき この日を 忘れまじ
    夕闇せまりて 一人 歩むを
 これは、四月二十四日に記された日記帳の一首である。
 わが家に帰り、妻に、会長を辞めたことを伝えると、妻は、何も聞かずに「ああ、そうですか……。ご苦労様でした」と、いつもと変わらず、微笑みながら、迎えてくれた。

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