Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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地涌の使命・第2東京 平和と文化の連帯 人華に光あれ

1999.4.17 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

前後
6  私が名誉会長になって、二年半が過ぎた、一九八一年(昭和五十六年)の十一月二日のことである。
 その日は、激しい雨が降っていた。しかし、立川と西多摩の合同総会に集った友は、八王子の創価大学の体育館を埋めて、熱く燃えていた。
 この日、私は「仏法は勝負である。断じて、我らは勝たねばならぬ」と、全生命で訴えた。
 「我々には、なすべき行軍、交えるべき戦い、挑むべき苦難がある。強固な一念が、我々に勝利をもたらすであろう」とは、ある大英雄の叫びである。
 そして私は、最後に、「新しい希望の歌を歌おう! 一緒に歌おう!」と、指揮をとった。
 その曲は、「嗚呼 黎明は近づけり」(大阪高等学校全寮歌、沼間昌教作詞)であった。
  ♪嗚呼 黎明は近づけり
   君が愁いに 我は泣き
   我が喜びに 君は舞う
   若き我等が 頬に湧く
   その紅の 血の響き
 まったく、本格的な地方指導に行かぬ私のことを、多くの同志が心配していた。宗門の権威が、私を動かせぬようにしてきたことを、皆、知っていた。その卑劣さに、怒りに燃えていた。その鉄鎖を切った私が、獅子のごとく、関西から四国へと飛び込んでいったのは、この一週間後のことであった。
7  「勇猛さは、足と腕がしっかりしているということにはなく、心と魂の堅固さにある」(『世界の名著』19〈荒木昭太郎責任編集〉所収、中央公論社)
 これは、若き日によく読んだ、フランスの哲学者・モンテーニュの『エセー(随想録)』の一節である。
 今や、わが第二東京は、まばゆい武蔵野の緑のごとく、目覚ましい「勇猛精進」の大発展を続けている。
 第二東京には、牧口先生の魂がある。東京牧口記念会館がそびえ立っている。内外を問わず、全世界の友が、何千、何万人と、喜々として語り合いながら、集って来る。
 世界各国から、多くの留学生も集い来る、英知の象徴たる創価大学も輝いている。
 秀才の誉れ高き学問の府、創価学園も、二十一世紀をめざして、若き人材を、無数に育成している。
 第二東京! 新世紀を、栄光の本舞台として、仏法基調の「文化」と「平和」と「教育」の第二章へ、いよいよ動き始め給え! 堂々と!
 第二東京、万歳!

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