Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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文学の巨匠たち ″生死″を見つめ、命を完全燃焼

1998.11.25 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

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4  まさに、信念の「挑戦」こそが、真の人生の歩みであり、「生の果実」といえまいか。
 七四年(同四十九年)の初訪ソの際にお会いした、ノーベル抄作家のショーロホフ氏は、次のように語っておられた。
 「信念のない人は、何もできません。私たちは、皆が″幸福の鍛冶屋″ですよ。精神的に強い人は、運命の曲がり角にあっても、自分の生き方に、一定の影響を与えうると信じます」
 その時、氏は六十九歳。ご病気にもかかわらず、歓待してくださり、コニャックを「飲め、飲め」と勧められた。
 だが、お酒の苦手な私は、大変に困ったことが懐かしく思い出される。
5  大聖人は「先臨終の事を習うて後に他事を習うべし」と仰せである。
 死を正しく見すえるならば、自ずから、今を完全燃焼しようという生き方に至る。
 ゆえに、生涯、前進である。敢闘である。
 私も七十歳の今、一日、また一日、白熱の太陽のごとく燃えゆこうと決意し、戦い続けている。

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