Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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大世学院の思い出 ″学生に命を捧げる″創立者の心

1998.10.14 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

前後
6  私が創価学園を開校する一年半ほど前に、富士短大から、卒業のためのリポートを提出してはどうかとの、強いお勧めがあった。
 高田先生の心を知る私は、それにお応えするつもりで、執筆に取り組んだ。
 「日本における産業資本の確立とその特質」(経済史)、「第二次世界大戦の終了後から朝鮮動乱の終了までの間における我が国産業の動向」(産業概説)など、十のリポートを書き、一九六七年(昭和四十二年)の二月初旬に提出した。
 そして、単位を取得し、経済科の卒業となった。
 私は、わが母校を愛する。わが母校に感謝する。わが母校を誇りに思う。
 そこに、魂を揺さぶる、偉大なる教師との出会いがあったからである。
7  一九七一年(昭和四十六年)、わが創価大学を創立した。私も″学生に命を捧げよう″との思いで。四十三歳の時である。
 以来、創立二十七周年が過ぎ、卒業生も二十四期を数える。
 小室金之助学長も、かつて、富士短大で教鞭をとっておられたという。不思議なご縁である。
 毎年、創価教育の″同窓の集い″には、世界各地から、卒業生が集って来てくださる。その母校愛が嬉しい。
 卒業生に脈打つ、人類に、世界の民衆に奉仕しゆく、人間としての誇りと喜び――その尊き姿こそ、創立者である私への、最大の贈り物である。
 高田先生も、きっと同じ思いで、私を見守っていてくださるにちがいない。

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