Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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執筆5周年 「広布の精神」を永遠に継承

1998.8.5 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

前後
4  時代は刻々と変化し、学会を取り巻く環境も大きく変わった。
 しかし、いかに時代が移ろうが、決して、変わってはならないものがある。それは「精神」である。
 「精神」が途絶えれば、教団は形式と権威だけの、魂なきむくろとなる。それは宗教の死を意味している。
 比叡山に迹門の戒壇を建立した、日本の天台宗が、なぜ邪義に染まったか。
 なぜ宗門が、宗祖大聖人の御精神を踏みにじる、謗法の宗と化していったのか。
 その腐敗、堕落の要因は、師の心がわからず、精神を失ったことにある。
 ――殉難を恐れず、正法正義を貫いた、あの初代会長牧口先生の精神を、ただ一人、広宣流布に立ち上がった、第二代会長戸田先生の魂を、学会は永遠に受け継いでいかねばならぬ。
 そして、村八分にあいながらも、意気揚々と折伏の旗を掲げ抜いた人びとの大確信を。
 ″地涌の戦士″と胸を張り、財宝も、名誉も求めず、法のため、友のため、社会のために走り抜いた、同志の心意気を。
 小説『新・人間革命』執筆の眼目は、この精神の継承にこそある。
5  第二巻の出版も間近である。
 二十一世紀に「創価の心」を伝えたい。それは、新しき人間主義の道を伝えゆくことでもある。
 新聞の連載小説は過酷な作業である。しかし、わが使命なれば力がこもる。
 遺言の思いで、今日も、私は書き続ける。

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