Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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21世紀使命会の友へ 人材を見つけよう!人材を育てよう!

1998.7.22 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

前後
4  私も、青年部の時代から、会場提供者のお宅などに子供さんがいれば、必ず声をかけるようにした。
 そして、常に「若き同志」という思いで接し、真心の励ましを送ってきた。
 一九五〇年(昭和二十五年)ごろであったと記憶している。横浜・鶴見の会員宅を訪問した折、その家の婦人が一通の手紙を見せてくれた。
 ――家計を助けるため、他県に出て働いている、十代半ばの息子さんからの手紙であった。
 手紙には、一部屋に数人の共同生活で勤行ができないため、タオルと石鹸を持ち、風呂に行くといっては裏山に登り、そこで勤行しているとあった。
 手紙を読み終えると、私は即座にペンをとった。
 ″君には、君にしかできない使命がある。断じて負けるな″と心で叫びながら、一詩をしたためて贈った。
  友よ強く 雄々しく立てよ
  僕が信ずる 君が心を
  苦しき仕事 深夜の勉強
  これも修行ぞ 苦は楽し
  君が信念 情熱を
  仏は じっとみているぞ (本全集第39巻収録)
 後日、彼が奮起してくれたことを知り、本当に嬉しかった。
 この詩に、後年、曲がつけられ、学会歌「友よ強く」として、多くの青年たちに口ずさまれるようになったのである。
5  未来のために残すべき最高の財宝は、人材である。
 その人材を見つけ、育てる人こそが、真の人材である。
 そして、人を育てることによって、自分自身が磨かれ、成長していくのである。
 この夏も、私とともに、未来のために、黄金の汗を流そう。二十一世紀の、緑のしたたる、人材の森をつくろう。

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