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4 　教育は、私の最後の事業。
　牧口先生も、戸田先生も教師をされたが、私は教職に就くことはなかった。しかし、両先生の念願を果たして創価教育を実現し、その思想を世界に宣揚してきた。それが「弟子の道」であるからだ。
　牧口先生の教育思想を集大成した『創価教育学体系』は、現在、世界の四つの言語で翻訳出版された。私は嬉しい。
　また、ブラジルやアメリカでは、創価教育学説に基づく教育プロジェクトを導入する学校も誕生している。生徒の学ぶ姿勢が積極的になり、成績も向上と、顕著な成果を示している。
　しかも、ブラジルでは、九五年に一校から始まったプロジェクトが、十八校で正式採用されるまでに至っている。
　世界的に、教育の危機。牧口学説は、時とともに救世の光を放ってきた。

5 　私の手もとには、創価大学の卒業生の文集がある。一期生から最近のものまで二十数冊。
　″皆、元気で頑張っているだろうか……″
　御宝前に供え、私は、全員の成長、幸福を祈り続けている。折々にページをめくりながら、一人ひとりの近況を尋ねたり、激励に、書籍や文書を贈ることもある。
　私の創立した学校に集ってくれた方々である。私と青春の誓いで結ばれた皆様である。
　ロサンゼルスのアメリカ創価大学では、多数の学生が語学の勉強に励み、思い出を残している。
　また、アメリカ創価大学のオレンジ郡キャンパスも、堂々たる誕生の日は近い。
　すでに創価大学は、世界の六十七の大学と交流を図っている。
　二十一世紀のわが舞台の、偉大な役者の勢揃いが始まった。