Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「3・16」の大儀式を偲びつつ 我は師弟の誓いを果たせり

1998.3.8 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

前後
9  「3・16」は、先生とのお別れの、バトンタッチの儀式となった。
 先生亡き後、「学会は空中分解する」というのが、世間の厳しき予想であった。
 ″師の言葉を虚妄にしてなるものか!″
 私は、師弟不二の″魂のバトン″を握り締め、走りに走った。
 あの日から四十星霜。学会は、思想界の王者、人権の王者、平和の王者として、世界の空高く飛翔した。
 四十年の歳月は、人々を厳しく峻別した。
 退くものは退き、悔恨の汚泥に沈んだ。裏切った輩は、「始めは事なきやうにて終にほろびざるは候はず」との御金言通り、厳然たる審判を免れまい。
 私とともに歩んだ歴戦の友は、人生の凱歌をあげている。その尊き友を、私は、永遠に顕彰し抜きたい。
 師匠の教えを実現してこそ弟子である。誓いを果たしてこそ弟子である。そこに私の最大最高の誇りがある。
 日蓮大聖人は「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」と仰せである。
 決意の一念が、現在の行動が未来を決する。
 「3・16」とは、弟子が立ち上がる、永遠の「本因の原点」の日だ。
 私にとっては、毎日が新しき決意の出発であり、毎日が「3・16」であった。
10  今、二十一世紀の大山脈は、旭日に染まり始めた。
 「3・16」の方程式に則り、創価の魂のバトンは、完全に青年に託した。いよいよ、その「壮大な時」は来はじめた。
 草花も、生き生きと、緑と花の乱舞の三月。
 私が愛し、信頼してやまない青年たちよ!
 二十一世紀は、君たちの大舞台だ。
 君たちの出番が遂に来た。厳然と始まった。

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