Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「日に日に新たに」 ″第三の青春″を勇猛精進で

1998.1.4 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

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4  しかし、日記には、六十歳から先のことは、触れていない。それ以上、生きぬけるとは、とうてい、考えられなかったからである。
 私が体調を崩し、検査入院したのも、恩師の逝去の年齢五十八歳が、目前の晩秋であった。
 先生がご存命ならば、間もなく九十八歳。先生の命を分けていただいての、わが「更賜寿命」の七十星霜なりと、しみじみ思う。
 かのユゴーは、七十歳で小説『九十三年』の制作に着手。またトルストイは、七十歳の頃、名作『復活』の執筆に没頭した。
 牧口先生は、七十歳になられてすぐ、機関紙『価値創造』を創刊。新しき言論戦の火蓋を切られた。
 私の今、『新・人間革命』第八巻の執筆に余念がない。間もなく、連載も再開となる。
 ここに、六十歳以降の、わが人生の歩みと推測を記せば、たとえば、次の如くなる哉。
 七十歳まで・・・・新しき人間主義の哲理を確立
 八十歳まで・・・・世界広布の基盤完成なる哉
 こにあとは、妙法に説く不老不死のままに、永遠に広宣流布の指揮をとることを決意する。
5  ゲーテは、七十余歳の詩にうたった。
 「『教えてほしい いつまでもあなたが若い秘密を』
 何でもないことさ つねに大いなるものに喜びを感じることだ」(「不老長寿の薬」内藤道雄訳、『ゲーテ全集』1所収、潮出版社)
 わが生涯は、広宣流布への大いなる旅路。眼前には、二十一世紀の希望の山並み。
 ″第三の人生″とは、″第三の青春″の異名である。
 「日に日に新たに、また日に新たなり」(『大学』)
 この一年も、勇猛精進の日々をと、断固と誓う。

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