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第24回「SGIの日」記念提言 平和の凱歌――コスモロジーの再興

1999.1.26 平和提言・教育提言・環境提言・講演(池田大作全集第101巻)

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70  この会議は、二十一世紀を開く″民衆平和勢力の総結集の場″にすることが目指され、世界中の数多くの組織と個人が協力する体制となっており、SGIとしても意識啓発や広報活動に努めるほか、会議にも積極的に関与していきたいと思います。
 同会議では、(1)国際人道・人権法及びその制度を強化すること (2)武力紛争の予防及びその平和的解決や改革を進めること (3)核廃絶を含め、軍縮を進めること (4)戦争の原因を明らかにするとともに「平和の文化」を発展させること――等のテーマが討議される予定となっており、民衆自身による「不戦の世紀」への大いなる挑戦ともいうべき会議なのであります。
 これは、私がかねてより主張していた「世界不戦会議」の構想にも通じるものであり、同会議で検討される「二十一世紀の平和と正義のためのハーグ・アジェンダ」を、民衆の総意による「世界不戦宣言」の意義を込めて採択していってはどうかと提案したい。そして、このアジエンダを二〇〇一年の開催が検討されている「第四回国連軍縮特別総会」において国際社会の合意として名実ともに「世界不戦宣言」として決議し、「戦争のない世界」実現のための行動計画の骨格としていくべきだと考えるのです。
71  また、もう一つ注目すべき動きとして、「地球憲章」の最終草案づくりが、二〇〇〇年に開催される国連の「千年紀NGOフォーラム」への提出に向けて進められており、「地球サミット」から十年目の二〇〇二年までに国連総会での採択を目指す運動も進められています。この「地球憲章」制定の運動には、ボストン二十一世紀センターも協力してきました。
 民衆の英知と連帯によって形づくられた、この「世界不戦宣言」と「地球憲章」の二つの指標を機軸に、核兵器も戦争もない、生命の尊厳に立脚した調和と共生の「第三の千年」を建設していく――二十一世紀とは、こうした″民衆の民衆による民衆のための「地球社会」(グローバル・シピル・ソサエティ)″への方向性を、万年の未来に向けて明確に決定づける時代とせねばならないと、私は強く感じるのです。
72  私たちにとって必要なのは、人間の証である「勇気」と「希望」を失わず、″一人一人が歴史変革の主人公であり、かけがえのない使命がある″との深い自覚をもって、地球的問題群に立ち向かう人類共闘の連帯をつくりあげていくことであります。
 私どもSGIは、世界の善なる人々とともに力を合わせ、″今、現在の行動″こそが、百年先、二百年先、千年先までの人類が歩むべき「大道」を開き、踏み固めていることを強く確信しながら、「新たなる千年」の峰を目指し、堂々たる挑戦を開始していきたいと思います。
 (「聖教新聞」掲載)

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