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日蓮大聖人・池田大作

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「5・3」記念各部協議会 大変な時こそ自身が希望の星に

2006.4.13 スピーチ(2006.1〜)(池田大作全集第100巻)

前後
30  モンテーニュは、「残忍と不誠実こそ、わたしの考えでは不徳の中で最も悪いやつである」(『随想録』、前掲「モンテーニュ全集」3所収)との一節も残している。
 広布の歴史にあっても、民衆を食い物にする残忍な人間、私たちの信頼を裏切った不誠実な人間が現れた。そうした輩が、無残な結末を迎えていくことは間違いない。
 ベルギーの作家メーテルリンクは言った。
 「悪行の結末は張り裂ける叫びを伴う破局である」(『限りなき幸福へ』山崎剛訳、平河出版社)
 悪に対して怒る。それは、当たり前のことだ。この当たり前のことをやらなければ、悪を助長してしまうことになる。悪を責めぬく、勇気と闘争心を失つてはならない。
 学会は、どこまでも正義の団体である。未来永遠に、そうであらねばならない。私利私欲の卑しい人間に学会が利用され、純粋な学会員が苦しむようなことは、絶対にあってはならない。
 正義と真実の世界を築いていくには、絶えざる革命が必要である。
 さあ、革命していこう! 今までの百倍、千倍の勢いで! 戦おうじゃないか!
 私は、人生のすべて、生活のすべてを捧げて、皆さんのために戦ってきた。世界のために戦ってきた。いかなる権威・権力に対しても一歩も引かず、ただ一人、一切の迫害の矢面に立って、学会を護りぬいてきた。だれが何と言おうと、「真実」は、絶対に揺るがない。
31  マータイ博士「行き詰まったら動け!」
 ノーベル平和賞の受賞者で、アフリカ大陸に広がる植樹運動を推進されたワンガリ・マータイ博士は、わが創価大学で語ってくださった。
 「私はつねに、行動することに希望を見いだします。私が行き詰まったときは、穴を掘り、木を植えてきました。なぜなら、その行動が、私に希望を与えてくれるからです」
 「創価大学の創立者も、また学会の歴代の会長も、おそらく私のように、茨の道を歩いてこられたと思います。皆さん方も、そんなとき、決意をし、忍耐を身につけ、どんな大きな問題にぶつかっても、けっしてあきらめないでください。自分のできることを精いっぱいして、自分の決めた道を歩み通してほしいのです」
 だれしも、壁にぶつかることはある。その苦しみは、前に進もうとしている証である。しかし、そこであきらめて歩みを止めてしまえば、おしまいである。マータイ博士の言うとおり、「行動」こそが行き詰まりを打開するカギである。
32  苦境のときこそ、真の友のありがたさが分かるものだ。十九世紀スペインの人権活動家であるアレナル女史は「孤立した人間は無力である。事実、弱い」(Sopena : Frases Celebres y Citas, Editorial Ramon Sopena.)と言った。
 同志とともに生きぬく人は、必ずや苦難の壁を乗り越えていける。また私たちは、苦しみ悩んでいる人に、勇気と励ましを贈り続ける人生でありたい。
 結びに、池上兄弟への御聖訓を拝したい。「未来までの物語として、あなた方の団結の姿以上のものはないでありましょう」(御書1086㌻、通解)
 われら「創価の同志」の団結を、未来の人類は、必ずや賞讃をもって語るであろう。私は、そのことを確信している。全同志が、ますます健康で、最高に晴れやかな五月三日を、ともどもに飾りゆくことを心から祈って、私の記念のスピーチとしたい。
 きょうは、本当にありがとう!
 (東京・新宿区内)

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