Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

最高協議会 指導者の真価は「どれだけ広布を開いたか」

2006.3.19 スピーチ(2006.1〜)(池田大作全集第100巻)

前後
6  民衆のなかへ! 民衆とともに! 民衆のために!
 スペインの作家セルパンテスはつづった。
 「気取るのは何にかぎらずよろしくないからな」(『ドン・キホーテ』続編2、永田寛定訳、岩波文庫)
 ドン・キホーテのせりふである。
 とくに、若い幹部は、気取らないことだ。よく注意すべきである。見栄や格好ではない。はいつくばってでも、勝利をもぎとる。民衆のために尽くす。その執念がなければならない。
 インド独立の指導者、マハトマ・ガンジーの直弟子に、パンディ博士(ガンジー記念館副議長)がおられた。かつて何度も語り合ったことが懐かしい。
 博士は、十四歳の時に、ガンジーの弟子になる。民衆への奉仕を身をもって教えられた。
 「『国会に入った政治家は大衆から遊離する』――と、マハトマ・ガンジーは常に強調していました」と博士は言う(「聖教新聞」一九九二年五月二十八日付)
 だから博士は、自分が州知事になっても、民衆のなかで、喜びも悲しみも、ともにしていった。
 民衆に奉仕する。それが指導者の役目である。
 民衆のなかへ! 民衆とともに! 民衆のために! その魂を絶対になくしてはならない。
7  スイスの哲学者ヒルティは述べている。
 「病気は、より高い人生の階段を登ってゆく通路にすぎない」(『病める魂』斎藤栄治訳、『ヒルティ著作集』8所収、白水社)
 病と闘う友の全快を、妻とともに心から祈り、この言葉を贈りたい。
 人生には、必ず苦難の山があり、坂がある。全部、意味がある。妙法を唱え、師弟の道に生きぬくならば、すべての労苦は、永遠の栄冠に変わることを、どうか確信していただきたい。
 (東京牧口記念会館)

1
6