Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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婦人部代表者会議 創価の女性は微笑みの英雄

2006.2.27 スピーチ(2006.1〜)(池田大作全集第100巻)

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30  大聖人は、南条時光の母に対して、彼女が息子(時光の弟)を亡くした直後に、こうつづられている。
 「悲母がわが子を恋しく思われるならば、南無妙法蓮華経と唱えられて、亡き夫君の南条殿と御子息の五郎殿と、同じ所に生まれようと願っていかれなさい。一つの種は一つの種であり、別の種は別の種です。同じ妙法蓮華経の種を心に孕まれるならば、同じ妙法蓮華経の国へお生まれになるでしょう。父と母と子の三人が顔を合わせられる時、そのお悦びはいかばかりで、どれほどうれしく思われることでしょう」(御書1570㌻、通解)
 これは、仏法の本質であり、非常に大事な一節である。皆、三世の生命観といっても、なかなか信じることはできない。ゆえに、何度も拝してきた御聖訓であるが、あえて紹介しておきたいのである。
 この御文にもあるように、彼女は、夫にも先立たれていた。南無妙法蓮華経と唱えぬいていけば、必ず、愛する夫とわが子と一緒に、生まれることができるのですよ!――大聖人は、渾身の励ましを送られた。
 かけがえのない存在を亡くす。それは言葉にできない悲しみである。残念であり、無念である。しかし、この御書の一節を疑ってはならない。何があろうとも、必ず善い方向へ、皆を幸福にする方向へ、意味のある方向へと進んでいける。その根本の力が、大聖人の題目には厳然と具わっている。その力を、現実に引き出していくのが、私たちの信心なのである。
31  苦悩は、人間にとって偉大な師
 最後に、十九世紀スペインの人権活動家であるコンセプシオン・アレナルの言葉を贈りたい。
 「苦悩は人間にとって偉大な師である。時には涙を流し、またある時には涙を拭うことにも尊い教訓がある」(Concepcion Arenal : Obras Completas, Tomo 1, Atlas.)
 「悪はいつまで続くのであろうか。われわれがやるべきことをやり、信念に基づいた行動があれば、悪を断ち切ることが出来るのである。力を合わせれば、一時的な悪を永続的な善に変えられることもある」
 季節の変わり目であり、健康には十分、気をつけていただきたい。
 きょう二月二十七日は、「アメリカ婦人部の日」であり、「ブラジル婦人部の日」でもある。
 妻とともに、全国、全世界の婦人部の皆さまの健康と幸福、栄光と勝利を、心の底から祈りに祈りつつ、記念のスピーチとしたい。
 皆さんが勝利者となり、きょうから明日へ、未来へと進んでいけるように、懸命に、お題目を送ります。長時間、ありがとう!
 (東京・信濃文化センター)

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