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日蓮大聖人・池田大作

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第二東京最高協議会 勇敢に師子王の大闘争を

2005.11.18 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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11  忘恩の罪は重く、知恩の福徳は無量
 建治三年(一二七七年)の十一月十八日、日蓮大聖人は下総(千葉県北部)の弟子・大田乗明の夫人に御手紙を認められた。
 夫人は、厳寒の身延におられた大聖人に、厚綿を縫い込んだ小袖をお届けした。それに対する、大聖人の御礼の御手紙である。
 そのなかで、大聖人は「八寒地獄」についてふれられ、「寒さに責められて、下あごが自然にわなわなと震えて声を発する」「寒さに責められて、身体が裂ける」等と、その厳しいありさまをつづられている。(御書1013㌻)
 それでは、どのような者が、こうした苦しみに堕ちるのか。
 それは、「人の衣服を盗み取り」「父母や師匠などが寒そうにしているのを見ていながら、自分は厚い着物を着て、温かくして昼夜を過ごす」者が、この地獄に堕ちると仰せである。
 父母や師匠などの大恩を踏みにじる輩が、この地獄に堕ちることは間違いない。「忘恩」の罪は、これほどまでに重い。まことに峻厳たる御文である。
 逆に、美しき「知恩」「報恩」の信心の人が、どれほど大きな福徳に包まれていくか。
 大聖人は、夫人への御手紙に、こう仰せである。
 「今、法華経に衣服を御供養たてまつる女性がおられます。その貴女は、後生に八寒地獄の苦を免れられるだけでなく、今生には大難を除き、その功徳の余りを、男女の子どもたちに及ぼし、衣服に衣服を重ね、色に色を重ねるように、無量に福徳を積まれることでありましょう」(御書1013㌻、通解)
 広宣流布のため、妙法のため、真心を尽くしゆく創価の同志の功徳は、生々世々、子々孫々にわたって、まさに無量無辺なのである。
12  昭和十九年(一九四四年)、六十一年前のきょう、午前六時過ぎ、私どもの創立の父・牧口先生は、昇りゆく夜明けの太陽のなかで、崇高なる殉教のご生涯を終えられた。
 牧口先生は、「私の足跡の後に、必ず青年が続々と続く」と確信しておられた。
 牧口先生の後継たる私たちは、この「創立の日」「殉教の日」を迎えるたびに、昇りゆく旭日のように、生き生きと若々しく生命力を光り輝かせていきたい。そして牧口先生のごとく、背筋に金が貫かれたような毅然たる姿で、今世の使命の劇を威風堂々と飾っていくことだ。
 「軍やむ事なし」――この御聖訓を、わが生命に響かせながら、いよいよ朗らかに、いよいよ力強く前進してまいりたい。
13  創立の日、偉大なる同志に万歳!
 たゆみなく前進を続けたナポレオンの信条にこうある。
 「働くためには上機嫌でなければならない」(『戦争・政治・人間――ナポレオンの言葉』柳澤恭雄訳、河出書房)
 いつも、生き生きと仕事をしてまいりたい。すべてを味方に変えながら!
 さらに、名作『若草物語』の作者オルコットの一節を紹介したい。
 「わたしの武器、それは『弁舌』」(諸岡愛子編著『ルイザ・メイ・オルコットー「若草物語」への道』表現社)
 われらの武器も、言論である。声である。「声仏事を為す」である。
 さらにまた、「『希望をもって忙しく』というのがうちのモットーでしょう」(『若草物語』吉田勝江訳、角川文庫)と。
 安逸に喜びなし! 忙しい毎日のなかにこそ、充実があり、成長がある。それは皆さんが一番よくご存じであろう。
 どうか、ともどもに健康第一で、生命力豊かに、新たなる拡大の道を開いていきましょう!
 結びに、創立記念日を祝し、全国・全世界の同志に三首の和歌を贈り、私のスピーチといたします。
  晴ればれと
    光に包まれ
      皆様と
    創立記念日
      祝う朝かな
  千万の
    同志とともに
      この日をば
    勝ちて祝さむ
      万歳叫びて
  晴れやかに
    創立記念日
      祝賀せむ
    君も私も
      勝利の王者と
 長時間、ありがとう! 風邪などひかれませんように。また、お会いそましょう!
 (東京牧口記念会館)

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